その日は、2度目のゴールデン街でした。
近くの中華料理屋で、ハラを満たし瓶ビールを2本ばかし。そして2度目のゴールデン街。
未知数の臭いのする店を探し歩き、最早たちんぼと化しているババァに声をかけられる。
愛想しか無い。
「ちょっとアンタら何処行くのよ、もう決まってるの?アンタら一杯2千円でいいわよ。」
断った瞬間にババァの愛想が真顔になり近くに立っていた電柱と同じ顔色になるのが想像出来たので、まだ入る呑み屋も決まっていなかったせいもあり、とりあえずババァの店に入る。
店の中は、客が三人も座れば端に座っているヤツの片足がちゃんと収まらないといった具合。
「焼酎でいいわね。」
返事を待たずに焼酎が二つ出てくる。
一口呑む、酒の味がしない。9割がた水だ。
「おつまみたくさん食べてね、いっぱいあるから。」
茶色い漬け物、カワキ物、ゆで卵、梅干しらしき物、演歌。
36年間ゴールデン街で店をやっているらしい、色んな事を知っているし色んな体験もしてきたがそんな事はどうでもいい、もっと呑んでイケ。と言う様な感じがすごく良かった。
そして一杯2千円の水を一杯だけ飲んで店を出た。さすがにもう行く様な素振り見せてからのババァの表情は電柱と化していた。
それは、炭坑夫の叩くブラストビートでも無く、色情魔のユーロビートでも無く、はたまたアヴァンギャルドなミュージックでも御座いやせん。
アタシの脳みそから湧いて聞こえて来たのは、超高速8ビート。
今日は、理由あって八時間くらい大人の話を聞いていたの。
退屈な話を聞いていると眠くなるもんで、でも寝れない状況でして。そんな退屈に拘束されていると、湧いて聞こえてくるのね脳みそから、超高速8ビートが微量のノイズをおんぶして現れたわ。
それは、人間が努力や根性などで汗だくになって繰り出す物じゃなくて、機械によってピッチを上げられ、少し音も軽くなった8ビートよ。規則的に、より機械的にね。
退屈な8ビートは、超高速規則的現象を起こしリピートリピート、退屈な大人の話を良い具合に胡麻化してくれたわ。
『待ち人来ず』

アタシの脳みそから湧いて聞こえて来たのは、超高速8ビート。
今日は、理由あって八時間くらい大人の話を聞いていたの。
退屈な話を聞いていると眠くなるもんで、でも寝れない状況でして。そんな退屈に拘束されていると、湧いて聞こえてくるのね脳みそから、超高速8ビートが微量のノイズをおんぶして現れたわ。
それは、人間が努力や根性などで汗だくになって繰り出す物じゃなくて、機械によってピッチを上げられ、少し音も軽くなった8ビートよ。規則的に、より機械的にね。
退屈な8ビートは、超高速規則的現象を起こしリピートリピート、退屈な大人の話を良い具合に胡麻化してくれたわ。
『待ち人来ず』

立てたんだと思い込み。
降ろしたんだと決めつけ。
そして僕は倒れたのさ。コンビニエンスストアーの前、バイクを止めバイクから降りようとした瞬間倒れたのさ。スタンドは降りてなかったんだ。バイクの下敷きさ、左足。かなり痛い。
身動きがとれない。
恥ずかしい体勢をキープ、コンビニ前。
通り過ぎ行く迷い人、コンビニ前。
風景と化した俺、コンビニ前。
そんな文句を歌っていたら、「大丈夫ですか?」と背後から。
長髪の少年だった。
少年は「大丈夫ですか?」と何回も訊く。
アタシは、足が痛過ぎて「バイク~、バイク~」と何回も言う。
その少年のどうしたら良いのか分からない感じが、渇いていたアタシの心に一滴の水を与えてくれました。
少年のおかげで無事生還。
アリガトウ少年よ。

降ろしたんだと決めつけ。
そして僕は倒れたのさ。コンビニエンスストアーの前、バイクを止めバイクから降りようとした瞬間倒れたのさ。スタンドは降りてなかったんだ。バイクの下敷きさ、左足。かなり痛い。
身動きがとれない。
恥ずかしい体勢をキープ、コンビニ前。
通り過ぎ行く迷い人、コンビニ前。
風景と化した俺、コンビニ前。
そんな文句を歌っていたら、「大丈夫ですか?」と背後から。
長髪の少年だった。
少年は「大丈夫ですか?」と何回も訊く。
アタシは、足が痛過ぎて「バイク~、バイク~」と何回も言う。
その少年のどうしたら良いのか分からない感じが、渇いていたアタシの心に一滴の水を与えてくれました。
少年のおかげで無事生還。
アリガトウ少年よ。

2月28日(日)新宿 夜
「ウドンジュって知ってるかい?」
そぉ言い出したのは、下町育ちの、yukkeでした。
バーカウンターの下でうずくまる様な形でyukkeと話していた私、話題はもっぱらソバージュヘアーについて。
以下yukke=y
私=アタシ
y「ウドンジュって知ってるかい?」
アタシ「知らない。」
y「いいか、ウドンジュってぇのはさー、こうソバージュヘアーみたいなもんよ。でも一つの束が太いんだよ、うどんみたいに。」
アタシ「へぇー。お水飲みたい」
y「ホントにシラねぇのかよ。」
アタシ「うん。何かお腹いたい」
y「いやぁ、でも凄かったんだぜ。ウドンジュ出始めの頃は、ソバージュに追いつけ追い越せみたいな感じでさぁ。」
アタシ「へぇそうなんだ。」
y「いや、実を言うとさ俺も昔ウドンジュヘアーやってたんだよね。ハハハ、何かノリっつ~の流れっつ~の。まぁ今じゃ滅多に見かけないけどさ。」
アタシ「あ、こっちです。」
店員「お待たせしました~。お水です。」
この物語は実話に基づくフィクションです。
実際出て来たキーワードは、「ウドンジュって知ってるかい?」だけです。
「ウドンジュって知ってるかい?」
そぉ言い出したのは、下町育ちの、yukkeでした。
バーカウンターの下でうずくまる様な形でyukkeと話していた私、話題はもっぱらソバージュヘアーについて。
以下yukke=y
私=アタシ
y「ウドンジュって知ってるかい?」
アタシ「知らない。」
y「いいか、ウドンジュってぇのはさー、こうソバージュヘアーみたいなもんよ。でも一つの束が太いんだよ、うどんみたいに。」
アタシ「へぇー。お水飲みたい」
y「ホントにシラねぇのかよ。」
アタシ「うん。何かお腹いたい」
y「いやぁ、でも凄かったんだぜ。ウドンジュ出始めの頃は、ソバージュに追いつけ追い越せみたいな感じでさぁ。」
アタシ「へぇそうなんだ。」
y「いや、実を言うとさ俺も昔ウドンジュヘアーやってたんだよね。ハハハ、何かノリっつ~の流れっつ~の。まぁ今じゃ滅多に見かけないけどさ。」
アタシ「あ、こっちです。」
店員「お待たせしました~。お水です。」
この物語は実話に基づくフィクションです。
実際出て来たキーワードは、「ウドンジュって知ってるかい?」だけです。
紙が無い

倉庫にある和式便所で用を済ませると、紙が無い事がたまにあります。まぁ自分が「トイレットペイパー」をセットし忘れているんですが、テキトウな造りの空間だけに予備の「トイレットペイパー」など近くにある訳も無く、増してやちょっと顔の角度を変えれば裸になった「トイレットペイパー」が何段にも積み重なっている状況などほど遠く。
『自分のケツは自分で拭く』と言う男らしい言葉が頭をよぎり、誰かに電話して事を済ませるなど出来ず。10メートル先のまだパッケージされて安心しきっている純白の「トイレットペイパー」を取りに行こうと決意し、パンツとズボンをそっと脱ぎ捨て、Tシャツと靴下とサンダル姿になった僕は、何か大事な物を失ってしまったような気分になり、だけど他人にケツを拭かせるよりはマシだと思い。
ケツに力を入れ両の膝を内側にし、立っているとも中腰とも思えない姿勢になりソッと小走りで音を立てないように、なるべく現状を維持するように、それはまるで赤ん坊を寝かせる母親のようでもアリ。
そして、純白の「トイレットペイパー」を手にした僕は、まるで核爆弾の起動スイッチを手に入れたような感覚になり....『これですべて終わるんだ』

倉庫にある和式便所で用を済ませると、紙が無い事がたまにあります。まぁ自分が「トイレットペイパー」をセットし忘れているんですが、テキトウな造りの空間だけに予備の「トイレットペイパー」など近くにある訳も無く、増してやちょっと顔の角度を変えれば裸になった「トイレットペイパー」が何段にも積み重なっている状況などほど遠く。
『自分のケツは自分で拭く』と言う男らしい言葉が頭をよぎり、誰かに電話して事を済ませるなど出来ず。10メートル先のまだパッケージされて安心しきっている純白の「トイレットペイパー」を取りに行こうと決意し、パンツとズボンをそっと脱ぎ捨て、Tシャツと靴下とサンダル姿になった僕は、何か大事な物を失ってしまったような気分になり、だけど他人にケツを拭かせるよりはマシだと思い。
ケツに力を入れ両の膝を内側にし、立っているとも中腰とも思えない姿勢になりソッと小走りで音を立てないように、なるべく現状を維持するように、それはまるで赤ん坊を寝かせる母親のようでもアリ。
そして、純白の「トイレットペイパー」を手にした僕は、まるで核爆弾の起動スイッチを手に入れたような感覚になり....『これですべて終わるんだ』









