
倉庫にある和式便所で用を済ませると、紙が無い事がたまにあります。まぁ自分が「トイレットペイパー」をセットし忘れているんですが、テキトウな造りの空間だけに予備の「トイレットペイパー」など近くにある訳も無く、増してやちょっと顔の角度を変えれば裸になった「トイレットペイパー」が何段にも積み重なっている状況などほど遠く。
『自分のケツは自分で拭く』と言う男らしい言葉が頭をよぎり、誰かに電話して事を済ませるなど出来ず。10メートル先のまだパッケージされて安心しきっている純白の「トイレットペイパー」を取りに行こうと決意し、パンツとズボンをそっと脱ぎ捨て、Tシャツと靴下とサンダル姿になった僕は、何か大事な物を失ってしまったような気分になり、だけど他人にケツを拭かせるよりはマシだと思い。
ケツに力を入れ両の膝を内側にし、立っているとも中腰とも思えない姿勢になりソッと小走りで音を立てないように、なるべく現状を維持するように、それはまるで赤ん坊を寝かせる母親のようでもアリ。
そして、純白の「トイレットペイパー」を手にした僕は、まるで核爆弾の起動スイッチを手に入れたような感覚になり....『これですべて終わるんだ』