製錬所沈殿槽の沈殿物を廃棄物として処理した公文書を県は持っていないことについて 黒木睦子 | がんばらない、でも諦めない

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主にエネルギー、廃棄物問題について書いてます。
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これの続きです。

宮崎県 水質汚濁防止法の特定施設が、精錬所に存在しますが、法に定められた届出をしていない。沈殿汚泥はどこへ?海が汚れている!

というレポートがあります。

宮崎県に公文書開示請求を行って、沢山の公文書を開示させています。

この中で、製錬所の排水処理設備から発生する沈殿汚泥を廃棄物として処分した公文書を持っていないという情報を開示させています。

排水処理では、排水に含まれる重金属等は排水から分離して汚泥として取り出します。これが何処に行ったか考えてみました。

公害防止の技術と法規2011の中に以下の記述があります。

山元還元1

7jms

下線を引きました。工場内の工程は企業秘密があって情報を入手するのが困難なのですが、山元還元(汚泥に有用な資源が含まれているので原料と一緒に製錬設備の入口に投入する)を行っているのかもしれません。

これだと、排水処理汚泥を廃棄物として処分する必要はありません。

でも、いつまでも循環させていたら工場の生産能力を超えてパンクするので、何処かから取り出す必要があります。

出口は、グリーンサンドでしょう。

グリーンサンドは商品と主張しているので、製錬所が所有している物については廃棄物ではありません。

先のリンク先に衛星写真がありますが、製錬所横の山にグリーンサンドが山積みになっています。

商品の価格は需要と供給で決まるという話は良く聞かれると思います。

私の推測では、供給が需要を上回り、価格が下がって売れ残っているのではないかと思います。価格が下がり続けて売れず、置き場所が無くなると最後にはお金を払って処分することになります。これを避けるためにひたすら積み続けているのかもしれません。

積む場所に困って例の場所に土地を造成したのかもしれません。

地域住民 「これから万が一、害が出たとして誰が責任を取るのか?」 製錬所 「・・・。」S社  「・・・。」

情報公開請求で出てきた資料によると、土地造成の目的は「茶畑」や「畑」となっています。土地の造成が終了して数年が経過していますが、造成地の写真を見ると「茶畑」や「畑」は確認できません。これから作るのかもしれませんが。

日向市の環境と自然を守る条例&1,000 平方メートル以上の土石の堆積場は、大気汚染防止法に規定する一般粉じん発生施設で届出が必要です

私は農業に疎いのでよく知りませんが、砂で作った土地で地表を飛散防止のために固めた土地で作物が作れるのでしょうか。植物の生長に必要な栄養分も不足していると考えられますし。

そもそも、この件については多くの疑問点があります。ジャーナリストの木星通信さんが地権者から聞き出した以下の情報が気になります。

いま、地権者に電話しました、地権者は製錬所に100万近く払ってグリーンサンドを購入したそうです。領収書もあると。

私が三者に確認したのは、グリーンサンドには代金が発生していて、逆有償ではないこと。と、グリーンサンドの運賃は製錬所が負担したことです。と、グリーンサンドの運賃は製錬所が負担したことです。

【報告】グリーンサンドは地権者が製錬所から買い、その運賃、施工費を製錬所がS社に払っている。逆有償ではないこと。これは製錬所、S社、地権者に確認取りました。

話は逸れますが、私はよくAmazonの古本を買います。商品価格1円、送料は郵便代250円となっています。商品代も送料も私が負担します。
送料込みという通販もあります。これがもし、送料込みで1円だったらどうなのでしょう。

みなさん、考えてみてください。