"神の子羊"だった叔父 | K's Aria

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日々の活動や思考など気まぐれに語っています。公演情報も掲載します。

今更ですが、皆様、良いクリスマスを過ごされましたでしょうか?

母の生前は、クリスマスになると、クリスマス翌日に亡くなった母の従兄弟の叔父のことが話題になりました。小児麻痺で左半身が不自由なため、生まれてからずっと車椅子生活。まだ医療の発達していなかった大正時代、10~20年生きられればと言われていたその叔父が、ちょうど20年前の今日、80歳手前でイエス様に召されました。

クリスチャンの家に生まれ、自分の不自由な体もこれはイエス様の思し召しと悲観することなく受け入れ、後年にキリスト教系のホームに入ると毎朝の礼拝を楽しみにしていた様です。また、パーティーなどのイベントも大好きで、妹である叔母の依頼で、叔父の誕生月の6月に合わせて、幾度か企画された私の慰問演奏会にも、決定直後から生き甲斐のように楽しみにしていた様です(もっとも、楽しみにしていたのは、私の歌より母を始めそれを目指して集まる親戚やゆかりの人たちとの再会だったんじゃないかしら…それならそれでこちらにも気合が入ります)。

亡くなる前の晩も、例によって指折り楽しみにしていたクリスマスパーティーでご機嫌だったのが、翌朝、スタッフが起こしに行った時はもう…

自分の運命を憎むことなく、最後までイエスを崇拝し、クリスマスを楽しく過ごし、ご機嫌のまま苦しむことなく召されるという本当に叔父らしい終焉に、お別れに集まった親族は口を揃えて「○○さん、良かったね。イエス様が迎えに来て下さって…」と。
叔父こそ"神の子羊"でしたね。

その兄妹の叔母も先月、90有余年の人生を…
今頃はきっと天国で叔父と叔母、それにウチの両親や親戚の先生たち(母方の親戚には医師や物理学者が何人か…)と、クリスマスケーキを囲んで楽しくお茶を飲んでいることでしょう…