これまでに日記を書こうとして長続きした事がありませんでした。
このブログも、おそらく誰にも読まれないだろうけど、もし今、私がこの瞬間にこの世を去ったら、それと共に私がこれまでに見つけた事、気が付いたこと、知識と知識をつなぎ合わせて新たに気が付いたこと、治らないとされていた病気が治る方も居られること、その方法...様々な知識が、（かなり大袈裟ですが）この地球上から無くなってしまうと思いました。
もちろん論文で残す事も大切ですが、膨大な知識を纏める時間も、膨大な繋がっているありとあらゆる知識を１つにまとめた論文を書く事も、膨大な実際の治療例をすべて表すことも、現実問題として不可能であると感じました。
そこで取り敢えず、出せる範囲ではありますが、私が居なくなった後にこのブログに気付いた方が、もし少しでも私の知識や気付いた知見を何かの役に立てていただけたのなら、私がこの世に生まれて、進行乳がん治療に命を捧げた意味があるのかな、との思いでこのブログを始めました。
開設当初は全く予期していなかった事ですが、この一年の間に、このブログを通してとても多くの方々との出会いがありました。
そして、とても多くの方々の切実な思いにも触れる事が出来ました。
それと同時に、地方の一都市で、静かに自らの出来る範囲で細々と治療しているだけでは、受けなくても良かった様々な妨害も受けつつあります。
それらに立ち向かっていく為にはエネルギーも、精神力も体力も要ります。
しかし、何も私の命まで取られるわけではありません。
もし全てを失っても、何処かの田舎で自らのやれる範囲で、自らの信念に基づいて、医師を続ければ良いだけです。
これから先、進行乳がん治療に私がどの様に役に立っていけるのか、全く分かりません。
しかし、これからも、1人でも多くの進行乳がんの方が、無くさなくても良い一つの命を守って行ける様に、その一つの命に煌々と明るく炎を灯し、照らし続けられるように、私の出来る事を出来る範囲でではありますが、一つひとつ大切に、心を込めて行っていきたいと思います。
昨年の今日、ブログを始めました。
一年が経ちました。
こちらを覗いてくださる皆さんが居られたからこそ、一年間ブログを続ける事が出来ました。
ありがとうございました。
もし、これからもこちらを覗いてくださる方があれば、これからもどうぞよろしくお願い致します。
出来る範囲でではありますが、これからも続けていければと願っています。