ここのところ気になっているカタナの異音の追及で、前回は単純にチェーンの給油不足だと思った。
しかしまた走っていると同じ音がしだして、さらに音はもっとひどくなって発進時にガラガラとはっきり音がするようになった。
これってカタナの持病と言われるクラッチのセンターナットの緩みなのか?
でもクラッチならエンジン右側からするのに、音は左の後方のチェーン辺りからする。
そこでまたチェックすると、気が付かないうちにチェーンがけっこう伸びていて遊びが大きくなっていた。
いくらグリス封入チェーンとはいえ古くて距離も使ったものに、表面だけベルハンマーだったのが良くなかったのかも。
そしてチェーンを掃除して、ついでにスプロケットの掃除をしてると、新たな問題点を発見した。
あれ?ホイールを組む時に、チェーンラインは慎重に合わせたのにな??
そこでスタンドを立てて、車輪をまわしやすい後ろから上から下の逆方向で回すと、スプロケットはチェーンの中央に来ている。
うん、これで大丈夫と思ったんだよね。
ところが走行と同じ正方向で回すと、スプロケットはチェーンの中央でなく車体側に寄ってきてしまう。
そういえばチェーンのローラーの跡を見ると、写真の右側つまり車輪側は光っているが、左側(外側)にはオイルやゴミがついてそっちに当たってないことがわかる。
そこで逆側のブレーキを見ると、センターにディスク板があって、パッドも左右均一だ。
もちろんキャリパーの切り欠きにもディスク板はセンターにある。
ということはブレーキは正しい位置にあることになる。
ここでチェーンケースを外したらチェーン側に出ているネジ山が潰れていた。
あ、チェーンが伸びて左右に振れて当たったのだろう。
最初のカチカチいう音の原因はこれだったのかも。
とりあえずできることは、ホイールのスペーサーの変更なので、後輪をはずさないといけない。
しかしそれには、リア中空シャフトに挿すメンテンナンススタンドは使えない。
後輪を外すときはセンタースタンドをつけていたのだが、今ついてるシリーズ7レプリカはセンタースタンドが使えないので、エキパイから全部外して、センタースタンドでリアを上げた。
リアホイールはシャフトを抜かずにスイングアームの後ろから抜く方法を覚えてから、簡単に付け外しができる。
せっかく外したので気になっていたホイールベアリングもチェックしたが、引っかかりもなく問題なかった。
チェーンは1㎜から1.5㎜くらい右にしたいので、ホイールを左にずらすことにする。
これだと、ブレーキのセンターもズレるがパッドで調整できるだろうし、1.5㎜くらいならキャリパーには当たらないことを確認済だ。
ホイールのスペーサーは0.5㎜の鋼鉄製のシムを左右に3枚ずつ入れているので1.5㎜づつになっている。
なので右のブレーキ側のスペーサーは 2㎜+0.5㎜=2.5㎜ とした。
そして左のチェーン側は0.5㎜だけにする。
これで理論上ホイールが左に1㎜移動することになる。
この状態で組むと、チェーンアライメントツールで測ってみるとチェーンがずれていたので、チェーン引きで調整したら右の方がかなり引いた状態でチェーンラインが揃った。
ところがこの状態でホイールを回しても、またスプロケットがチェーンの右にくっつく。
うーん、なんだかわからなくなってきた。
考えてみれば、スイングアームは広がってる状態で、シャフトを締めることによって幅が狭くなる。
もしかしてこの締まる状態がどうなるか次第でチェーンラインが変わるのか?
そして左右のスペーサーの厚みが違うと、チェーンラインがまっすぐにならないのは、この左右のねじれのせいなのか??
とりあえず色々とスペーサーの厚みを変えてみるしかないので、また左側のスペーサーを厚くしたり・・
右側も厚くしたりした。
リアホイールは4,5回外しては付けるを繰り返して、左右のスペーサーの組み合わせをいろいろと試したが、やっぱりスプロケットがチェーンの中心に来ることはなかった。
とりあえずまた組みなおしたけど、チェーンの伸び(ゆるみ)の調整をして注油をしっかりすればこの1年は大丈夫だったのだから、あまり突き詰めないでいいのかもしれない・・・
でもなんか根本的に見直しが必要な気がする(つづく)