昨年の9月にも自転車の鍵の修理をしてあげた近所の中学生の親からまた連絡があって、自転車の調子が悪いので見てほしいとのこと。
なんでも通学中に友達の自転車と当たって、その後タイヤが何かに当たって音がするという。
そこで見てあげることにしたけど、ホイールのねじれだと状態によっては直せない。
というかこれまでその事例は俺は直したことはないし、Youtubeとかで見ても結構難しいらしい。
なのでできるところまでで、ダメな時は自転車屋さんに見てもらうようにしてほしいと伝えた。
ブリジストンのALBELTで、チェーンでなくベルト駆動で、明るいLEDライトの発電機も軽いタイプ。
けっこう高級車だよ(9万円)。
俺が乗ってみると音がするし、降りて押すと途中でブレーキがかかったように引きずる場所がある。
早速ガレージで自転車のベルを緩めて逆さにしてから、下にマットをひいて自転車を上下さかさまにする。
この状態で後輪を回すと車輪の振れはないが、フロントはひどい。
しかもそんな箇所が他にも2か所もあるし、逆側に出てしまっている箇所もある。
こりゃまいったな。。
ただリムが完全にねじれてしまった場合は叩くしか無いらしいが、この程度ならスポークの締め付けでも修理できるとYOUTUBEにはあったので、さっそく試してみる。
家の工具箱にはオフロードバイク用のニップル回し(写真左)があったが、なぜか自転車用(写真右)も持っていた。
どうして持っていたのか覚えもないけど、合わせてみるとしっかり使えるので助かった。
基本的にリムからスポークはハブの左右に交互につながっている。
バイクだとこれが複雑で本数も多いのだが、自転車は単純。
で、リムが飛び出している場合は、その付近の逆側のハブにつながっている方のニップルを締めていく。
この締めるというのはニップルはリムにつながっているので、ネジの方向としては逆になる。
さらにスポークはその前後の同じ方向のも締めていくが、離れるにしたがって締める量を減らしていくようにする。
こうすると最初はもう締められないくらいだった場所でも、前後のスポークを締めるとさらに締めれるようになる。
振れの大きい場所から、だんだん小さい場所まで、右も左もやっていくと振れはどんどんなくなっていく。
おー、けっこう素人でもできるもんだ。
だんだんとコツをつかんできたぞ。
とにかく無理はしないで少しづつ、ホイールを回転させながらブレーキパッドのとの隙間を見ながら調整していく。
ニップルは緩むことが多いらしいので基本は締めていくのだが、どうにもきつくなったら逆側のハブにつながる方を少しだけ緩めると、目的のスポークが締めやすくなる。
1時間くらいかかって、ほぼ振れの無い状態にすることができた。
完璧を求めてもっと突き詰めてもいいが、スポークによっては十分に張っている場所もあるので、これくらいにしておくか。
サーっとホイールを回してもブレーキパッドに当たるどころか、振れがほとんどない状態になった。
これなら実際に走っても何も感じないと思う。
しまったな、これ動画でBEFORE・AFTERを撮っておけばよかったな。
あとは上下を戻して、ベルの位置も戻し、前回も前々回も修理を頼まれた鍵の部分を外して予防処置しておいて、ワイヤー類に注油して完了だ。
連絡して中学生に取りに来てもらって、乗ってみて確認してもらい、1週間後にチェックするのでまた来てねと言った。
ちょうど中学生は東京のほうに行ってたらしく、お礼のお土産に「東京ばなな」をいただいた。
これって俺が毎週のように東京出張していた時にフレディーが大好きなので良く買ってかえったもので懐かしい。
こんなものいただいてしまって、いつも申し訳ない。
半分、自分が楽しくて修理してるようなもんなのに。