近所にフレディーと仲良しの1歳上の中学1年生がいる。
フレディーとは合気道が一緒だし、よく一緒に虫採りをしたりしている。
その上、彼の母親はもともと近所の人で、その人がまだ結婚前から俺と愛犬パルちゃんが散歩していた頃からの知り合いだ。
さらに・・その母親は昨年の子供会の会長で、今年の会長の天然1号に引継ぎをした人。
そんなこんなで、いろいろと関わりのある一家だ。
前にその子の自転車の調子が悪かったので、自転車修理屋さん?の俺が見て整備してあげたこともあった。
その子はバイクとかエアガンとかミリタリーやプラモデルも好きで、俺によく懐いている。
まぁ趣味的にはフレディーよりも俺の子っぽいよな。
このあたりの中学生は学校までは自転車通学だ。
なのでその子もこの4月からは学校指定の通学自転車を買って使っている。
うーん、フレディも間もなく準備しないといかんのか~。
すると彼の母親から、天然1号にLINEがあって、その通学自転車の調子が悪いので俺に見てくれないかとのこと。
なんでも症状は鍵の事なので、難しいかもしれないけど・・と書いてあった。
は?「難しいかもしれないけど」だと?!
これは俺を燃えさせる作戦か?!
すぐに持ってこい!直してやるから!
もちろん、そう返事はしないけどね。
すると天然1号はすでに「あの人は難しいかもって言うと絶対に燃えるよ」って返事してるという。
おいおい、すべてお見通しかよ。。
ということで、まんまと修理することになった。
いや、何と言われようと診るけどね。
なんせご近所の自転車屋さんだもん。
すると症状はシート後にある自転車に固定された馬蹄型のロックが、スライドさせてもうまく穴に入らないし、外す時も力を入れて無理に引き上げながら出ないと外せないという。
あ、写真撮ればよかったな・・
こんな奴ね。実物はちょっと違ったけど。
写真のために調べたら本当に馬蹄錠というそうだ。
レバーをスライドさせて、後輪の間を通す鍵だ。
症状は赤い矢印の方向でスライドさせるときに、奥側にずれてしまいオレンジ色の矢印の穴にすんなりと入らない。
そして解錠するときには黒矢印側を引きながらでないとできないという。
そこでよく見ると黒矢印の裏側に付いている鉄板が曲がって、黒矢印側から出た円弧状の棒がまっすぐ出てこないのが原因だった。
聞くと彼の弟が無理矢理引っ張ったそうだ。
原因がわかれば修理は簡単。
先ずは自転車の車体から馬蹄錠を取り外す。
取付ネジは隠してあるのかと思ったが、素直に見えているネジ2つだけだった。
でもこういう時に奥にあるので、ラチェットレンチを持ってないと外せないかな。
一般家庭にはあまりないのかも。
一番苦労したのは外した馬蹄錠をフェンダーとリアキャリアの間からうまく引き出すこと。
傷をつけないように、知恵の輪のように角度や向きを変えて取り外した。
まぁリアキャリアを外すのが一番いいのだろうけど、横着してできた。
外した馬蹄錠の曲がった金属板をウォーターポンププライヤーで修正した。
それでもきれいに戻らなったので、テーブルバイスで整形した。
この状態で鍵をスライドさせると、きれいに収まる。
後は馬蹄錠をもとの位置に固定して終了。
自転車に着いた状態でスライドさせてみても問題なし!
簡単な修理だったな、また何かあったらおいで~って言って返却した。
すると翌日に彼の母親が来て、お礼にってお菓子をくれた。
お菓子は「冷やしタイヤキ」という変わったものでおいしかった。
けどネットで値段を見てビックリ・・あちゃー結構高いし、それを6個もいただいたので、これなら自転車屋に修理頼んだ方が安くなるよ・・
なんか申しわけないな。