愛娘が今年1月に亡くなって以降、ふとした時に涙が出る
例えば、音楽を聴きながら車を運転している時、流れてきた歌詞と娘をつい重ね合わせて泣いたり、愛犬の散歩をしながらお空を見上げ、ゆらゆらと気持ちよさそうに飛ぶ鳥の姿を天国に旅立った娘と思ってしまい泣いたり・・・など
これはほんの一部に過ぎないが、日常のありとあらゆる場面で娘を思い出し、人目を憚らず涙がぼろぼろ・・・
亡くなってからの1カ月間は、ほぼ毎日のように泣けてきて、自分自身でもこの悲しみがいつまで続くんだろうと不安になり、精神保健福祉士の方へ相談したことがある
その際、大切な人を亡くすと、喪失志向と回復志向を行ったり来たりするんだよと教えられた
※喪失志向とは・・・
・死の現実を理解する
・死や故人に対して考え直す
・個人との絆を作り直す
※回復志向とは・・・
・悲嘆(グリーフ)から離れた小さな気分転換
・継続的な人生への再チャレンジ
・新しい役割や関係、アイデンティティ
これは、死別における二重過程理論というもので、その時々によってそれぞれの志向へ行ったり来たり、心が激しく揺れ動くのだそう
だから、大切な人が亡くなった際、悲しくて気分が一気に落ち込むことがある一方で、元気な時もあるのは当然のことなのですね
ただ1つ思ったことは、日本だけでも1日に約3,000人以上の方が亡くなっている(参考:厚生労働省「日本の1日」https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/11-3/dl/1jp.pdf)なかで、亡くなられたご家族の皆さんはどういった心境なのだろうか、娘のように若年層で病気がわかってすぐに亡くなってしまった方はどのくらいいるのだろうかと・・・
そのようなことを考えながら、先日ふらっと図書館へ出かけた際に、ある1冊の本と出会った
そのタイトルは「空にかかるはしご」
九州大学出版会さんが発刊されている本で、天使になった子どもたちの思い出のもの、天使になった子どもたちのことなど、さまざまなご家族のかけがえのない物語が記されている
私は偶然にもこの本と出会い、毎日少しずつ読んでいく中で、大切なお子様を亡くされたご家族それぞれが、皆異なる想いを抱きながら日々何とか過ごしていらっしゃるんだなあと思った
大切な人を亡くしたことは本当に悲しいことだけれど、その大切な人がいたからこそ、自分自身の人生にも彩りを与えてくれ、楽しいことがたくさんあったなあと感じることができた
愛娘は小さい頃から本が大好きで、将来は学校図書館司書を目指して大学に在学中であった中で、志半ばで亡くなってしまった
私とこの本との出会いは、きっと娘が結びつけてくれたのだろうか
これから娘が、どのような素敵な本と私とを結びつけてくれるのだろうか楽しみにしてみたい