テムズ河の潮汐を眺めつつ -309ページ目

17年ぶりの同窓会

高校時代のお友達からこの土曜日に17年ぶりのクラス会があるとメールが来ていました。17年ぶりという事は生まれてから高校を卒業するまでとほぼ同じ時間が卒業してから今までに経ってしまったという事ですよね。でも服装も髪型等も自由な学校でおかっぱ頭にセーラー服、坊主頭に詰め襟の学生服(←何時の時代?!)というのが思い出の中のクラスメートの姿という訳では無いので久しぶりに会ってもそんなに変わったな~とは思わないかもしれません。
 別に険悪でもなかったけれど親密でもない雰囲気のクラスで卒業時に同窓会委員会を男女1人づつ選出しなくてはならなかったのですが誰もやりたがりませんでした。結局「同窓会を開かないという前提で名前だけの委員という事にしましょう。」となったんですよ。それで誰がその名前だけの委員に選ばれたのかも覚えていません。私が招ばれなかっただけかもしれないけれど恐らく実際これまでは大々的なクラス会は開かれ無かったと思います。
 お友達のメールに書いてあるクラスメート達の名前を見て懐かしかったです。彼女の言う通り私も日本にいたら一緒に行けたのに残念です。みんなによろしくねとメールの返事をするしか出来ませんでしたが、彼女から同窓会がどんな感じだったかまた教えて貰うのが楽しみです。

魔法の数字、24

今日で妊娠25週と3日目に入りました。先週は24週という事で未熟児の赤ちゃんの生死について考えていました。というのも24週目というのは未熟児の赤ちゃんの生死を分ける瀬戸際の数字だからです。もちろん週数の数え方を間違えていたとか赤ちゃんの発達具合という個々の事情にもよるのですが24週目以降は早産になっても生き延びる赤ちゃんの割合が増えてくるのだそうです。
 とある研究によると22週目で生まれた赤ちゃんの内98%は亡くなり、1%は重度の障害を持っているそうです。23週目で生まれた赤ちゃんの内90%は亡くなり、7%は障害を持っていて3%は目立った問題なく育っています。24週目で生まれた赤ちゃんの内82%は亡くなり、生き延びた赤ちゃんの内半分は障害を持っていて残りの半分は健康に育っています。25週目で生まれた赤ちゃんの内66%は亡くなり、14%は障害を持っていて20%は目立った問題なく育っています。

オランダでは24週目以下の赤ちゃんには原則として救命措置を施さないと決まっているそうで、イギリスでもそれに習って24週目以下か体重が1lb(約453gm)以下の未熟児に救命措置を施さない方針を検討しています。またイギリスでは中絶が許される週数はヨーロッパで一番長い24週目までなのですがこれも20週目までに改訂する必要があるのではないかと議論されています。上記のように医学の発達のお陰で24週でも生き延びられる(Viable)未熟児が居るからです。
 実際に子供が超未熟児で生まれた親の立場になったらどう感じるのかなと思いました。生きて動いている赤ちゃんに出来るだけの事はして欲しいと思うのか、生き延びる可能性は極めて低いのに救命措置を施して赤ちゃんの苦しみを無駄に増やしたり延ばしたくないと思うのか。超未熟児として生まれながら健康に育った赤ちゃんはニュースで大々的に紹介されますがそれは珍しいからであってその陰にはその何倍もの数の様々な度合いの障害を持った赤ちゃん達が居るんですよね。

テレグラフ紙の関連記事へのリンクです。もっと詳しく記事を読みたい方はどうぞ。
Babies 'should not be saved' at 24 weeks
Almost half of babies born very premature face disability
Leading abortion clinic backs 20-week limit

複層ガラス窓の設置

我が家の窓は1990年前後に建てられた当時からの木の枠の単層ガラス窓なのですが、前々から気密性の高い結露しにくい防音性も高いプラスチックのフレームの複層ガラス窓(Double Glazing)に替えたいと思っていました。ビクトリア調とかジョージア調時代の建物というのならその時代の様式(Piriod Feature)だという事で木の枠はそのまま使ってガラスだけ取り替えようかとも思いますけどね。当時の窓枠、暖炉、天井の漆喰の飾りなどの保存状態が良いと家も高く売れるし。
去年も一度たまたまセールスの電話をかけて来た複層ガラス窓会社の誘いに乗ってセールスの人に来てもらって見積もりを取ったんです。セールスの人は出来高制でお給料を貰っているらしいですね。同じ商品でも高く売れれば売っただけ自分の儲けになるそうです。見積もりには30分もかからないと思っていたら大きな間違いでした。見本の複層ガラス窓を前に延々と2時間程もセールストークを聞いた上でないと見積もりを始めてくれなかったのです。
 窓のサイズや数を計算してセールスの人が出した料金は1万2000ポンド(約240万円)で、その高さに驚いていると「宣伝のための看板を一定期間窓の外に付けてくださるなら。」、「お宅は公共施設や商業施設に近くて人通りが多いのでその分を考慮して。」、「これから上司に電話して更なる値下げを交渉してみます。」、「今夜契約してくださるなら。」、などの言葉の後に結局は3500ポンド(約70万円)まで値下がりしました。(1つの特殊な丸い窓は除く。)
 セールスの人は新人らしくセールストークを丸暗記して言っている感じで冗談までもが「講習の教本に載っていたの?」という不自然さでした。会社自体は名前を前にも聞いた事があるしそれなりの歴史もあって契約したとたんに倒産とか劣悪な質の商品を売りつけられるという事はないと思うのですが、どうしてこんなわざとらしいセールスの仕方をするのだろうと不思議でなりませんでした。その芝居がかったセールスでかえって買う気が失せてしまい契約はしませんでした。

結局同じ建物に住む既に複層ガラス窓を設置しているご近所さんのスーさんにどの会社を使ったのか聞いてみました。そうしたら大手の会社ではなくて個人の男性1人が見積もり、工場へ窓の注文、設置までしてくれる所に頼んだそうです。そして考える事はみんな同じらしく、スーさんはこれまでも同じ敷地の別の建物の人にも同じ質問をされていて、その人達もその同じ業者のガリーさんを使って複層ガラス窓を設置したそうで、私達も彼に頼む事にしました。
 とりあえず簡単な見積もりの為に1度家に来て貰う約束をした所ちゃんとすっぽかさずに現れて(イギリスでは当たり前では無いのです。)、会話した感じでは人柄も良く、しゃべりかける香蓮への答え方も自然でした。そして同じ敷地の複数の建物で施工した経験があるのでどこが難しいかとその解決法も知っている事、また以前に酷い仕事をしたならノコノコと犯行現場(?!)には戻って来れないですよね。スーさんもその他のご近所さんも彼の仕事には大変満足していると聞きましたし。

今日は2回目の詳細な窓のサイズの計測の為にまたガリーさんが来ました。主寝室のベランダに出る掃き出し窓にはドアが付いていてこれを引き戸にしたかったけれど地主さんに許可を申請する必要があります。審査の結果に関わらず手数料に数万円かかり、引き戸は普通のドアよりも6万円割高という事で諦めました。子供部屋には丸い窓がありこれも四角い窓の3倍の18万円かかると言われたので諦めて丸い空きに四角い窓をカスタマイズしてはめる事になりました。
 丸い空きに四角い窓って一体どんな感じになるんだろうと思って施工例の写真はありませんかとガリーさんに聞いてみたけどないそうです。前にそれをやったのは海辺の街Hastingsでなのだそうです。この丸い窓ってやはり航海を連想させるデザイン(Nautical Theme)なんですよね。我が家はロンドンにあり海辺の街ではないけれどかつてロンドン港として国際貿易で栄えた所にあるので船をモティーフにした建築意匠が見られるのです。ちなみに地名も国際的です。

それにしても。日本だと新築のマンションやアパートで木の窓枠を採用する所なんてないですよね?「田舎に周りの自然に溶け込んだ別荘を建てる。」とか「都心でも安らげるように自然な建築素材ばかりを選んだ。」などという個人の特注の住宅でならあるかも知れないけれど。前の家は1985年に建てられたのにも関わらずシャワーが付いていませんでしたがそれと並んでこの木の窓枠の選択は私には理解できないです。ところでガリーさんの見積もりは3500ポンド(約70万円)です。

他山の石

テムズ河出版の一斉メールにはたまに仕事を探している編集者、デザイナー、イラストレーターからのSpeculative Letterが来ます。Speculative Letterとは特に人材を公に募集していない会社に「私はこんな仕事が出来ますが、ひょっとして関連する職に空きはありませんか?」と訊ねる手紙です。
 一斉メールに来た手紙に普通に返信するとそれもやはり一斉に全社員の所に配られるので採用には関わらない私にもどのメールが放置されてどのメールが反応を得るのかが分かります。最近もうすぐ卒業予定の編集職志望の学生さんからのSpeculative Letterが来ました。

一読してどうも文章が不自然で幼くてしかも強引な感じだったので添付されていたワードで作成された履歴書も開けて読んでみる気にはなりませんでした。これでは何百社に送っても職を得る事はもちろん返信の1つさえ貰うのも難しいのではと思いました。
 その後向かいの席のプロダクション部の沙弥子さんが隣の絵奈さんに向って「さっき来たSpeculative Letter読んだ?編集者志望と書いてあって『私は細部にも目が届き・・・』と言う割にはざっと読んだだけで3箇所も綴り間違いしているのよ。」と呆れていました。
 さすが元編集者の沙弥子さん。私も1箇所は「あれ、手紙の送り主は英語専攻で編集職志望なのに文法間違いが。」と思った箇所がありましたがそれは単なる綴り違いだったようです。試しに本文をコピーしてワードにペーストしてみたら綴り違いの場所に赤の下線が付きました。
 私が他に気になったのは自己紹介と編集の仕事に対する熱意を表明してあるのは良いのですが締めくくりが「ぜひ面接の機会を与えて頂けませんか。」ではなくていきなり「どうぞ私を正社員として採用してください。」だった事です。

このメールの送り主は恐らく社会人として1度働いてから改めて大学に通ったMature Studentでは無くて普通の21、2才の新卒の人だろうから文調が幼いのも仕方ないです。私も最初の仕事を探すのには苦労したので必死な気持ちも分かります。
 でも自分の書いた文章をワードなどのソフトでスペルチェックしたり、それを大学の就職課の人や社会経験のある知り合いに読んで貰って意見を聞くという一手間を取っていたらこういう冷たい反応は受けないで済んだだろうになと思います。

特にネイティブではない人だったらSpeculative LetterもCover Letter(履歴書に添える手紙。Speculative LetterはこのCover Letterの一種。)もCurriculum Vitae(C.V.と略して呼ばれる事が殆どで、履歴書の事。)も上記の一手間をかける事は必須だと思います。
 私が去年の始めに転職する時に使った履歴書はまずスペルチェッカーで綴りを直したのはもちろん、前の会社の社長さん、夫、お友達のお母様で大学の教授として普段から学生の就職指導をしている人のネイティブ3人に読んで貰って修正を重ねました。
そして私はタイポグラフィー専攻でデザイナー志望だったので見た目にも凝りました。と言っても写真やイラスト入れた訳ではなくて文章のデザインだけで勝負!編集者志望で綴りが間違っていたり、デザイナー志望なのに平凡なレイアウトだったら説得力が無いですよね。

以下が送られて来たメールのコピーです。名前が外国風だしひょっとしたら外国人留学生なのかも知れません。英語力については私は全く人の事を言える立場には無いのですが、私は英語専攻の編集者志望ではなかったので救われています。

Dear Sir/Madam,

I recently graduated with a 2:1 BA English degree and have been working in several publishing houses every since to gain experience. I have loved being a part of the publishing industry and know that this is my career and what I strongly want to enter. I have a good eye for detail, I am a very friendly person and I use my inititive. I have had 2 years of administration experience when I worked in my Students' Union in the Support Centre Office. I am eager to learn, I cook a wonderful XXXXX (とあるエスニック料理), and I would love to join your company. I have attached my C.V so please do accept me for a position.

Thank you,

XXXXX XXXXX (上記のエスニック料理にマッチする外国風の名前)

沙弥子さんの言っていた綴り間違いは一行目のeveryはeverで、三行目のinititiveはinitiativeで、最後の行のC.VはC.V.であるべき所でしょうか。他にも明らかに文法的に間違っているという訳ではないけれど何だか違和感を感じる文章です。

平和な土曜日

Formula Oneレースのシーズンが始まりました。夫が大ファンなのでレースのある週末は行動がかなり制約されてしまいます。今日もQualifing Raceの放映を見終わって昼過ぎから行動開始しました。まずは割と近所にある劇場付属のカフェにて軽くお昼にしました。ちょうどマチネーが始まる所でロビーには観客が溢れていました。
 劇場、クラシック音楽のコンサート、美術館、カントリーサイドのウォーキングコースなどでいつも思う事ですが、こういう場にはアフロ・カリビアン系、アジア(インド亜大陸)系、オリエンタル系の人が殆ど居ないんですよね。白人のしかも中流上流階級っぽい人ばかりです。たまにオリエンタル系の人が居るとそれは大抵日本人です。
 私は日本では一時期芝居好きの人に誘われてかなり観に行きましたが結局それほど興味が持てずに終わり、イギリスに来てからもやはり人に誘われて3回位行ったきりです。でも一応娘には本人が興味を持つかはともかく紹介はしなくてはと思っています。映画とミュージカルの鑑賞デビューは済ませていますが演劇はまだなんです。

その後ロンドンの秋葉原的な電気街、トテナム・コート・ロードに行き娘用のデジタル・カメラを探しましたがここのお店ってウィンドーショッピングしにくいんですよね。それで近くのオクスフォード・ストリートに移動してDixonsという家電屋さんに行きましたが割と小さめな店舗のせいか品揃えが少なくてどれも1万6千円以上で一万円までの予算オーバーでした。
 あまりに高いのもすぐ壊すかも知れないのに勿体ないしかといっておもちゃ売り場に売っているようなのは安くても質も悪過ぎそうで・・・。オンラインで探そうかな。デジタルカメラならシャッター押し放題で撮った写真もコンピューターやテレビ上でまたは家のプリンターで印刷して気軽に楽しめて、カメラさえ買えば後はお金がかからないので助かります。

最後にセルフリッジスというデパートの地下の家電売り場をチェックしましたがやはり品揃えはイマイチでつくづく日本の大型家電店にワープしたいと思いました。種類も豊富だし売り場でカメラを手に取って自由に見る事ができて便利ですよね。家電売り場を後にしてエレベーターを目指していたら催し物会場で誰かが講演をしているのが見えました。
 白髪の男性が黒と白の細かいチェックのジャケットに割とモコモコした水色のニットのマフラーをしたままでしゃべっています。照明がキツ過ぎて私には誰だか分からなかったのですが、夫はすぐに反応していました。Malcom MacLarenさんだったのです。会場は既に閉鎖されていましたが入り口にドアはないので覗き込む人だかりができていました。
 娘が夫の携帯電話で写真を撮りましたがあまり写りは良く無かったです、残念。しばらく人だかりに加わって彼の話を聞こうとしましたがマイクの音量が低くて私達の所までは届かず「何かファッションについてしゃべってる?!」程度しか分からず。それでも夫と同じくSex Pistolsファンの一平太さんに月曜日にこの話をしたら羨ましがるかなと思いました。
 それにしてもなぜMalcom MacLarenさんが来ているのと思いつつ周りを見渡したら同じ階の本売り場にはパンク関連書物や写真集の特別コーナーがあり、店内にも『Future Punk』というポスターなどが出ていました。なぜ今週(今月?)パンクを取り上げたのかは分かりませんでしたがとにかく客寄せの為の特別な催しだったんですね。

このカメラ探しの最中もマタニティー・ウエアのある店に立ち寄りもう1、2本マタニティーのジーンズかパンツを買おうとしましたがこちらも収穫は無しで、結局花柄の半袖のブラウスを買っただけでした。帰宅後は最近の私には珍しくエネルギーがあってベッドに直行はせず、夫と娘がスターウォーズのDVDを見ている間ずっと背後の本棚の整頓をしていました。
 2人目の子が生まれたら居間にもオムツ替え用品やらおもちゃやらを置いておく場所が必要になると考えたら、これまでなかなか捨てられなかった日本語の本なども一挙に捨てられてすっきりしました。先週は同じ事を台所でしましたし、今日はこれからベッドルームでも赤ちゃんの為のスペース作りに励もうと思っています。

隣の違う分野の仕事への挑戦

会社で今日外部の下請け会社でデザイン、レイアウトされた本のページのファイルを受け取りました。私の仕事はそのファイルの本文や脚注などが特別な黒で設定されているか(脚注1)、写真は高解像度か、活字は全部揃っているか等をチェックした上で社内のエディターからの校正の指示を実行する事です。
 ところがこのページのファイル、どうやら本のデザインやページ作成ソフトを良く知らない人が用意したようです。例えばGutter(脚注2)が8mmしか無いのです。本の綴じ方によって最低限必要な幅は変わりますが8mmはいくらなんでも狭過ぎで本をギューッと引っぱて開けても本文が全部読めないかも!
 その他技術的な事になるので省きますがデザインとページ作成ソフトの使い方について趣味の違いというレベルではなく基本的な実用的なレベルで疑問に感じられる点が10点以上出て来ました。そこでデザイン部長の一平太さんに相談しました。
 「これは完成度が低過ぎるので下請け会社にやり直して貰うか、私が一からやり直した方が良いと思います。」と話したけれど予想通り締め切りが迫っていてその時間は無いそうです。一平太さんの話では下請け会社はライティングとレイアウトを両方やる会社だけどどうやら中心はライティングのよう。
 クライアントにその下請け会社を使うように指定された訳では無く単に安いからその会社を使ったのだそうです。でもデザインとレイアウトの技術が怪しい事は一平太さんも同意してくれたので「次回からは私達でしっかりレイアウトのテンプレートを作って渡してそれを使って貰った方が良いのでは?」と提案しておきました。
 下請け会社側もまともなテンプレートを使って作業をした方が早いし変更があった時も楽に対応できます。そしてそのテンプレートから効果的で効率的なデザインとレイアウトの仕方を学べると思うのです。今回は気持ち悪さを感じつつも既存のファイルを何とか見られる形にする事に徹するしかないようです。

普段し慣れない事をすると言えばPrint based designer(印刷物のデザイナー)がScreen based designer(ウェブサイトやCD-ROMやInteractive TVなど、画面上で閲覧される物のデザイナー。)の仕事をしようとする事もありますね。その両方を一箇所でデザインして欲しいというクライアントが増えています。
 私の勤める出版社では最近自社宣伝の為のHTML e-mail(脚注3)をデザインしました。コーディングや送り方については分からず、私の夫がScreen based designerなので手伝って貰いました。彼の勤める会社にデザインから頼むと20万円から40万円かかるそうです。
 逆に夫の勤めるウェブサイトやInteractive TVのデザインをする会社でもたまに「ついでに一緒にポスターやパンフレットなどをデザインして。」とクライアントから頼まれるそうです。社長さんはハイハイと引き受けてしまうけど社員達は右も左も分からないという状態です。
 結局初めて印刷物のデザインをした時は問題続発で印刷会社の人に電話で説明されても分からず、印刷会社から誰かに来て教えて貰ったそうです。その時は私にも「色はRGBじゃなくてCMYKで解像度は72dpiじゃなくて300dpiはないとダメなんだよね・・・。」などと電話がかかって来ました。

違う分野の仕事と言えばライターやエディターがデザイナーの仕事に挑戦したりもしますよね。私は実は最近ライターの仕事に挑戦しています。体験談を書いた経験はあるけれど会社や人に取材を申し込んだりするのは初めてで担当のエディターさんには質問ばかりして辟易されていると思います。
 慣れていないから何をするにしても不安だし時間もかかります。一番楽なのは自分が知っている印刷物のデザインの仕事のみする事でしょうけどそれでは成長も無いですよね。多少のストレスを感じつつも新しい仕事に挑戦して新しい事を学ぶのも良いなと思っています。

脚注1
写真とは別に本文や脚注などのテキスト要素に特別な黒を指定しておくと製版所で写真だけの版とテキスト要素だけの版を作って貰えます。こうしておくと本がその後外国に売られて翻訳版が出る場合には写真だけの版は既存の物を使えて、新たに作るのは現地語に翻訳してレイアウトしたテキスト要素の版だけで済みます。

脚注2
のどあき。左右両ページ間の余白。

脚注3
企業から送られて来る宣伝の為の写真やイラスト入りのメールは大体このタイプ。写真やイラストはメール本体に添付するのではなく別のサーバーに保存して置いて、受け取り主がそのページを開くとインターネットを通じてダウンロードされて来ます。そのためメール自体のサイズは小さくて済み、また添付ファイルが無いので迷惑メールのフォルダーに入れられてしまう可能性が低くなります。受け取り主の使っているコンピューターやブラウザーの違いに関係なく同じように表示されます。

旅行の意義

今朝いきなりバスが進路変更しました。私の停留所の2つ手前で左折する所を直進したのです。運転手さんは無言でバス停や車内ににも進路変更の案内表示は一切ありませんでした。そもそも車内放送の設備も無いんですよね。
 同じ公共の乗り物でも地下鉄だと何かの事情で通常停まる駅を通過する際にはその通過する駅の手前の駅に停まる前に案内の車内放送が入るので、通過駅の手前か後の駅で降りるか選ぶ事ができるんですけどね。
 そういえば車内にはバス停の名前の載った路線図も無いですし次のバス停の案内の車内放送も無いです。旅行で来て現地の地理に明るくない人達や耳の不自由な人達にはとても不便ですよね。

実はこの突然の進路変更は今年に入って2回目で、1回目の時は数停留所分離れているロンドン・ブリッジ駅(列車の駅と地下鉄の駅の両方があります。)まで連れて行かれてしまいました。
 今回は進路変更した直後にあった別の路線の停留所で降ろして貰えたので遠回りにはならずに済みました。郊外から街中に向けてこの時間に走るバスには地元の通勤通学客しか乗っていないので道に迷う人は居なかったでしょう。

この件について乗客達はため息をついたり舌打ちをする位で運転手に文句を言いに行く人は皆無でした。日本だったらみんな車内でも不平を言うし後からバス会社に苦情の電話を入れたり手紙を書いたりするでしょうね。
 怒りのスイッチの入る場面がイギリスと日本では違うようです。例えば日本だと車内混雑には寛容ですよね。イギリスみたいに「高い運賃を払っているのに毎朝座って通勤出来ないのは酷い。」なんて苦情は普通は入れないです。

比較できる経験が無いと気づかない事っていっぱいあります。だからたまには日常を離れて国内でも海外でも旅行してみるのって意義があるんですよね。気分転換とともに自分の常識に揺さぶりをかけるために。

Paul's Boutique

この頃街でこのロゴの入ったカーキや黒の綿のフード付きコートを着た人を良く見かけます。前身頃と肩のにはワッペンが2、3枚着いていて、後ろ身頃の裾にデカデカと大文字でPAUL'S BOUTIQUEと蛍光色のピンクから黄色のグラデーションで印刷してあるのです。
 最初に目撃したのは去年の秋頃、通勤のバスで途中まで一緒になる小学生の子供を学校に連れて行く30代の母親らしき人が着ていました。今年に入ってからその親子と同じバス停で降りて行く別の親子の母親も同じコートを来ていました。
 2人とも白人で化粧っけが無く、カラーリングの頻度が少な過ぎる為に汚らしく見えてしまうブロンドヘアを後ろで1つに束ねています。今週更に同じような見かけの3人目の女性が反対方向のバス停でバスを待っているのを見ました。
 でもこの3人目はひょっとしたら最初に目撃した2人内の1人で子供を送った後家に引き返そうとして反対方向のバス停に移動しただけかもしれません。自分と違う人種の人って慣れてもまだまだ東洋人同士に比べて見分けをつけるが難しいです。

既に大流行していたのに今まで気がつかなかったのか、1度「あれは何?」と気にし始めたらその後そのコートを着ている人を爆発的に見かけるようになったのです。ブックフェアの会場に行く途中でも2人、今朝もバスの中で2人そのコートを着用している人がいました。
 彼女達は女性という事は最初に目撃した人達と共通していますが、年齢はかなり若くてその内の2人は制服の上に着ていたので年齢は15才から18才位でしょう。一体あれは何なのだろうと謎は深まるばかり。さっそくインターネットで調べて見ました。

キーワードにPaul's Boutiqueと入力すると最初にあがって来るのはBeastie Boysの1989年発売のアルバム、『Paul's Boutique』です。キーワードにPaul's Boutiqueだけではなくて更にclothesとかcoatと入れるとようやく洋服屋さんのサイトがいくつかあがってきました。
 扱っているブランドはPaul's Boutiqueの他にはAddict、Hooch、Bench、Boxfresh、Dieselなどストリート系のブランドで私が街中で見かけた膝上丈のコートは載っていませんでしたが、例のロゴの入ったショートジャケットは売っていました。1万4千円でした。
 どうやらイギリスの若者向けのカジュアル衣料のチェーン店のTop ShopやCultでも売られているらしい事は分かりましたが、Paul's Boutiqueというブランドの公式サイトは無いようで何時設立されたとか、Beastie Boysと何か関係があるのかというのは謎のままです。

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Paul's Boutique

集合住宅に住むなら一階は避けた方が良い?!

一軒家に住むなら選びようがないけれど、集合住宅に住むなら犯罪に巻き込まれ易い一階は避けた方が良いって聞きますよね。でも実際は窃盗、暴力、性犯罪等は一階に限らず起きるみたいです。侵入経路は建物が面する道路に限らず非常階段を上がって屋上からとか隣接する建物の壁を利用してよじ登りベランダからという事件もあるようです。

でも昨日はやはり「集合住宅に住むなら一階は避けた方が良い。」って改めて思わされた出来事が。帰宅したら郵便受けに一階のご近所さん、スーさんからのメモが入っており、まもなく本人が現れ、「共用の下水管が詰まったらしく上階の台所のシンクの水と洗濯機の排水が家のシンクに逆流してくるから修理が終わるまで使わないで。」と頼まれました。
 スーの家の中の排水管の詰まりではなく、その先の公共の大きな排水管に合流する途中が詰まったそうです。結局6時過ぎに夫と娘が帰宅した頃には修理の人が来て詰まりはあっさりと解消されました。確認の為に家の台所のシンクの水を流して修理の人に渡された緑の蛍光の着色料を振りかけました。それで水の流れを確認するんだそうです。洗濯機も試運転。

というわけで今回の共用の台所の排水管詰まりは大した事なくて良かったですが、昔テレビで二十階建て以上の公共住宅のトイレの排水管詰まりの様子を見た時は悲惨でしたよ。今回と同じく詰まったのは共用の部分だけど、行き場を失った汚水は全部一階の家のトイレから逆噴射です!トイレの水、もちろんNo1もNo2もティッシュペーパーも含まれています。
 区役所に電話して修理の人が来て、その修理中に上階の住民にも直るまでしばらくトイレの水を流さない様にと依頼してあっても、完全に連絡が行き届かなかったのか無視する人が居るのかトイレの逆噴射は止みません。詰まりがようやく直った頃にはトイレのあるバスルームだけでなくて家中の床が汚水まみれ。住民は退去を余儀なくされていました。
 これ、公営の住宅だったから代わりの部屋はすぐ手配して貰えたけど持ち家だったらどうなっていたんでしょう。家財保険だけが頼りなんでしょうね。日本では地震もあるし水は大丈夫でも共用の排水管が詰まったら修理はなかなか来ないだろうし超高層の場合上階全ての人が配慮してくれるとは限らないし。やはり「集合住宅に住むなら一階は避けた方が良い。」ですね。

逆にあまりに高層に住んでいても火事の時に消防車の梯子が届かないのも怖いし、地震等で水や電気が止まってエレベーターが動かない時に給水車からの水やその他の生活必需品ををえっさえっさと運び上げるのが大変ですね。単に階段を昇り降りするだけでも辛そうです。私は日本に住むとしたら選べるものならせいぜい6階建て位までの集合住宅の2階以上に住みたいなと思います。

London Book Fair 2006

London Book Fairは去年まではEarl's CourtにあるOlympiaという展示場で行われていましたが今年はDocklandsに新しくできたExCelという展示場で開催されました。ExCelはLondon Book Fairの他にも少し前にあったLondon Boat ShowもOlympiaから奪ってなかなか良いビジネスをしているようです。
 大分前に入場券のバッジは貰っていたのですが、開催2日目中間日の今日になって一平太さんから「自分は明日最終日の午前、初音さんは同日午後に行くけれど弥生さんはどうする?」と聞かれました。私はてっきりみんなで一緒に行くのかと思っていたけれど違う様なので今日の午後行く事にしたのです。

見学に来ているお客さんは国内外の出版社、本屋、図書館等情報関係の職場に勤める専門家達、生産や配送や技術的な仕事や創造的な仕事に関わる専門家達で、展示をしているのは出版社、印刷会社、運送会社、ソフトウエア会社、創造的な仕事を提供する人達、著作権代理業者達です。
 私はこの本の見本市は毎年見に来ているけれどはっきり言って展示している会社や人達に何のビジネスももたらす訳ではありません。単に今の出版業界、他のみんなは何をやっているのかなと偵察に行くだけです。それで後で参考にするためにせっせとカタログなどを集めて帰るのです。
 でも今年はカタログを用意していない所が多かったし、いつもはソフトウエア会社のブースで出版関連のソフトウエアのデモを見たりしていたのに今年は大手のソフトウエア会社は展示をしていませんでした。という訳で展示してある本の表紙やレイアウトを眺めるのに終始しました。

ExCelは東ロンドンにありますが公共の交通機関は整っているし駅から屋根付きの遊歩道で繋がっているので雨の日でも濡れずに済みます。規模もOlympiaよりずっと大きくて、今日は同時にProfessional Beauty 2006も開催されていました。
 どうりで最寄り駅から歩いていた時どう見てもあまり出版関係者に見えない所謂Essex Girlタイプの女性がたくさん居た訳です。きっと化粧品メーカー、ヘア・サロン、ネール・サロン、エステティック・サロン、日焼けサロン等にお勤めしている人達でしょう。
 日焼けした肌に金色のハイライトの入った直毛ロングヘア、ブルー・ジーンズにポロネックのセーター、それに毛皮の袖無しジャケットを重ねるのが流行らしいです。色は黒、茶色、ベージュ、ピンクなど割と抑えめな感じで、足下はやはり毛皮の飾りの付いたブーツを揃って履いていました。
 共通のカフェテリアのエリアには何軒もベーグル屋さん、中華料理屋さん、コーヒー屋さん等が並んでいましたがどこもテーブルは一杯でした。それでそのカフェテリアのエリアは禁煙ではなくてかなり煙っぽかったのが印象的でした。Olympiaではタバコの煙と匂いの記憶がありません。
 ExCelは以前1、2度夫と娘と周辺地域の探検に行った時に立ち寄りました。でも展示が何もない週末だったので中のトイレは借りられましたがカフェ等は一切空いていなくてガラーンとしていたので今日はそれとは対照的でした。
 周辺では当時は建設中だったHotel IbisやNovotelなど低予算系のホテルが完成していました。大分人通りが多くなったんだろうな。展示場の隣は大きなドックでその中程には不思議な歩道橋がかかっています。単に眺めを楽しむ為か船が下を通れるようにするためか5階位の高さにかかっています。

最初は1人で寂しいと思いましたが結局息切れがするのでもの凄いゆっくりペースでしか歩けなかったし一応会場を一通り見てテムズ河出版のブースに顔を出し他の社員とも会場で会ったりして「ちゃんと行ったよ。」との実績を残してから2時間位で会場を後にしてしまったので結局は1人で良かったです。

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