(前回からの続き)
仲良しのコリンにだまって僕と二人だけで映画に行こうとした女房to be(面倒くさいので以降「ラファ」)だったが、こっそり行くのも悪いと思い直したのか、映画に行く直前になってコリンを誘った。するとコリンは「そんなの今頃誘ってくれたって行けないわよ。どうして言ってくれなかったのよ。私だって行きたかったわよ。何二人でこそこそやってんのよ。貴方、もう彼を振ったんじゃなかったの?」とかいうふうに、すごくupsetしたらしい。待ち合わせにやってきたラファは友達を怒らせたことにすごく動揺していた。彼女がそんなふうに落ち込んでいるので、映画を見ただけで晩御飯もいっしょに食べずに即別れた。
コリンはまったく子供じみている。友人を僕に取られるのが嫌だったのか、ラファに僕を独占されるのが嫌だったのか、それはわからない。でも、一度コリンにsexしようと誘われたことがあって断ったから仕返しされたのかもしれん。話はそれるが、そのときのことはこうだ。
そのころ僕とコリンは同じフラットをもう一人の友人とシャアしていた。ある日、夕食の席でコリンが僕に「今日、私なぜだかとってもhornyな気分だわ。gingerを食べたからかしら。(←この人は、なぜかしょうがを食べるといやらしい気分になると信じ込んでいた)あとで貴方の部屋に行くからね」と言った。僕は冗談だろうと思っていたら、本当に来た。コリンの身体にまったく興味がなかったわけではないが、いっしょに住んでいるのにセックスなんてしちゃったら、もしも本当に好きな娘ができたときにawkwardになっても困ると思い、「君はロマンチックな気持ちじゃなくてもセックスができるの?」と聞いてみた。すると「もちろんじゃないの!何言ってるの?セックスはスポーツといっしょよ。楽しめばいいのよ」と言う。24才の娘を前におじさんはどう対処していいのか困ってしまった。で、ギターを弾いてがんがん歌いまくり、一瞬のスキも与えなかったのだ(この方法だと自分もムラムラこないから安心)。やがてコリンはあきらめて「歌ってくれてありがとう」と言って自分の部屋に帰っていった。
とまあ、こんなincidentがあったのだ。
さて、映画事件のあと、ラファはコリンに何かいわれたようで、ちょっと僕を避けるような感じになった。僕はすごく落ち込んだけど、「フランス人って大人っぽく見えるけど随分子供っぽいよなぁ」とつくづく思った。そんな子供っぽい騒動に巻き込まれたくはないので、僕はラファに「僕と君が二人だけで遊びに行くことはコリンにはまったく関係のないことやから、何で僕らがコリンに気ィ使わなあかんのかまったく理解できひん。でも、僕が君を誘うことで君がuncomfortableになるのやったら僕はもう君を誘わへん」と言った。それからは、二人で遊びに行くことはもちろん、三人で遊びに行くこともなくなった。ラファから毎日来ていたメールも週に何通かになった。ラファとは縁がなかったんやなと僕は思った。
(続く)