日本タイマッサージ協会・日本ルースィーダットン協会・日本フォンジューン協会会長大槻一博&スタッフブログ -5ページ目

タイヤイの先生

センタワン先生にお別れをし、次にもう一人に先生のお宅に向かった。その先生は、タイヤイ族の先生で、タイヤイ族は、今のミャンマー(昔のビルマ)に多く住んでいる民族である。

日本フォンジューン協会舞踏顧問のサーンカム先生もタイヤイ族である。タイヤイスタイルのフォンジューンは、トップマパープという、体の色々な所を叩いて、威嚇するテクニックがない。その先生も70代だが、動きはとても軽かった。フォンダープという、剣を持った演武を見せてもらったが、タイヤイスタイルは、柄の終わりの部分に近い所を持つという特徴がある。


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その日は、一旦チェンコーンに戻り、そこで一泊をした。500バーツで安くて静かな所だと思ったが、その日は、トッケイが「トッケイ、トッケイ」とうるさく鳴いていて、ゆっくり眠れなかった。


センタワン先生との出会い

4月7日
今日は朝7半にみんな集まった。ホテル向かいのお粥やさんで温かくておいしいお粥を食べた。中国の影響だろうか、おかゆは、色々な所で食べられる。

タナチャイ先生は少し遅れてきた。食後、すぐにタナチャイ先生の知り合いの先生がいるはずのチェンコーンに向かった。途中ゴールデントライアングルを通った。そこは、タイとミャンマーとラオスがメコン川を挟んで国境を接する所だ。対岸のラオスとミャンマー側を見ると、大きな中国資本のカジノができていた。ラオスのような国には、カジノは似合わない。そして、子どものお坊さんたちの集団もいて、大きな仏像を背景に記念写真を撮っていた。

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そこから先生に電話をするとチェンコンではなく、なんとチェンセーンだという。それならばチェンライから直接チェンセーンに行った方がかなり近かったと思ったが、ゴールデントライアングルも見られたことだし、良しとしよう。チェンコーンから1時間半くらいでチェンセーンに着き、そこから先生の家に向かった。ふつうの民家に着くとタナチャイ先生は中に入り挨拶をした。

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その先生はセンタワン先生といい、82歳のシーサンパンナ生まれで、12歳からフォンジューンやフォンダープを習っていたが、その時は、習う料金が1週間150バーツだったので払うのが大変だったそうだ。

先生は、以前シーサンパンナの王様を守る兵士で、色々な武術を身につけなければならなかった。練習の方法は、4人くらいで師匠について山に登り、その中で8日間ほど集中的に学んだ。そして技を習得できなければ、再度山にこもらなければならなかったそうだ。

最終的にフォンジューンの8つの型とフォンダープの4つの型を学んだが、山では土にアナを掘って練習をしたそうだ。

先生に対するワイクルーの後、ダムファという白い糸を手首に巻いてもらい、幸運を祈っていただいた。その後、先生は演武を見せてくれた。82歳とは思えない動きだった。さすがタナチャイ先生が尊敬するだけのことはある。

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ブアリアオ先生

4月6日

ブアリアオ先生の所では、フォンジューンの系統図を説明してもらったり、刀の演武(フォンダープ)を見せてもらったり、お孫さんの演舞のビデオを見たりと内容が濃かったが、タイヤイ族の系統を受け継ぐ人も来てくれて、演武を披露してくれた。サオマイは、フォンジューンの一部ではあるが、独立もしている。そして、その動きは、しなやかさ、優雅さ、美しさが重なり、そして強さも少し感じられる。純粋なフォンジューンとは、異なる動きとなる。

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 こんなにもフォンジューンやフォンサオマイについて夜遅くまで時間をさいてくれて、最後には、日本フォンジューン協会のサオマイんの顧問になっていただいた。ブアリアオ先生は、70代だが、微笑みは20代のかわいさがある。

              

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私も先生の前で演武をし、指を握っている時間が長すぎるとアドバイスされた。そして、タナチャイ先生が演武をしてくれたが、ブアリアオ先生によると、まだ彼は30%しかできていないと辛口の採点だった。

あのタナチャイ先生でさえ、30点しかもらえないブアリアオ先生の技術のレベルの高さを目の当たりにして、ここにお邪魔をして勉強になったと感じた。そして先生の手の美しさは、それを見ただけでまねをして練習する価値があるとも思った。サオマイをもっと好きになりそうだ。            


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もうすぐ夜中の12時半で、明日は、朝6時に集合だ。