日本タイマッサージ協会・日本ルースィーダットン協会・日本フォンジューン協会会長大槻一博&スタッフブログ -7ページ目

ソムチャイ先生の所での練習

4月3日

 カルチャーセンターの前には、たこ焼き屋が出ていた。こちらでは、今ブームのようだ。

日本タイマッサージ協会・日本ルースィーダットン協会・日本フォンジューン協会会長大槻一博&スタッフブログ-たこ焼きや

 夜の8時半に、日本フォンジューン協会の名誉会長ニック先生が向かえに来てくれ、そのままソムチャイ先生の所に向かった。ニック先生は、でチェンマイで一番フォンジューンが美しいと評判の先生である。また、ソムチャイ先生は、人前にはあまり出てこないが、フォンジューン界ではかなり有名な先生で、練習は非公開だが、先生クラスの人たちが練習に来ている。

 

ソムチャイ先生に認められないと練習に参加出来ない暗黙のルールがあるようだ。先生の所では、みんなが津波と地震を心配してくれた。そこで、ニック先生にラーンナー学校で行った私の演武のビデオを見てもらった。

 ニック先生は、「サオマイの動作はかなり良くなっている。ベーシックの動きは十分なので、後は繰り返し練習をすれば、自然と動きがアドバンスへと向かう。」と励ましてくれた。動きが良くなっていると言われたことがとてもうれしかった。というのもフォンダープに比べ、フォンジューン・サオマイは、動きの華麗さが極度に要求される。その分表現力が必要で、決まった型を演じるのではなく、そのときの気持ちで湧いてきたものをすぐ体で表現することが必要な武術だ。それこそアートだ。その分高度は武術といえよう。
 

 その後、忍者の忍という文字が書かれたはちまきをみなさんにプレゼントをすると、みんなその場でそのはちまきをしてくれて、そのまま練習に入った。不思議なことに、おみやげのはちまきの数が、ちょうどそのときに練習に来ていた人数と同じだった。
 今日の練習は、かなり高度な練習でついて行くのがやっとだったが、体力的にはまだまだ余裕があった。途中ソムチャイ先生が手裏剣を出してきたので、投げ方を見せた。的に的確に刺さったのでみなさんが拍手をしてくれた。夜の12時過ぎに練習が終わり、そのあと、ソムチャイ先生のグループがチェンマイオールドカルチャーセンターのお祭りで行う演武に私も招待してくれた。ニック先生の後の2番目の出番で、フォンジューン・サオマイとフォン・コーンを行うことになった。また、家内の幸代と一緒に合気道の紹介もすることになった。かなりの重圧を感じたが、同じ土俵で演武をできる幸せ感も感じた。

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チェンマイオールドカルチャーセンター

4月2日(土)

次の日朝早く起き、ホテルのインターネットで他の旅行会社を探し、帰りの飛行機を検索する。いくつかの候補がヒットし、飛行機で帰れる可能性が出てきたので、中国エリアに強い代理店に行く。帰りの便を確認すると「まだ席はある。」という。いとも簡単に結論が出た。一人1万4千バーツ(約3万8千円)で、何とかなる金額だ。タナチャイ先生は、車でラオスに寄ってから帰るという。帰りだけでも予約が取れて、「やったー。」という気分だった。行くことを誰かに許してもらえたような感じだった。これで「この旅はうまくいく。」と直感した。
 

 その日は、ソンバット先生と彼の友人と一緒に夕食をとった。別荘地の中にあるレストランで落ち着いて食事をした。私は、もうすでに50回以上タイに来ているので、「前世はタイで生まれていたのかも知れない。」と話すと、ソンバット先生も、「今日本語を勉強していて、チェンマイで合気道を教えているので日本で生まれていたのかも知れない。」と話し返してきた。よく20年以上も友人関係が続いていると感じた。
 チェンマイに来て2日間しかたっていないが、内容が大変濃く充実している感じだ。


4月3日(日)

 久しぶりにゆっくり起きて、チェンマイオールドカルチャセンターへ行った。ここは、チェンマイで一番古くて大きい伝統文化を紹介する場所だ。そこでは、40周年記念イベントでお祭りが開催されていて、フォンジューンの絵を描いているポンパン先生もブースを開いていた

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日本タイマッサージ協会・日本ルースィーダットン協会・日本フォンジューン協会会長大槻一博&スタッフブログ-ポンパン先生



先生方の演武

4月1日

 私の演武の後、サーンカム先生のノックキンガラーという孔雀の動きを型にした演武、オウ先生の刀を使ったフォンダープの演武、タナチャイ先生の双刀でのフォンダープの演武が続き、見応えのある内容であった。


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日本タイマッサージ協会・日本ルースィーダットン協会・日本フォンジューン協会会長大槻一博&スタッフブログ-タナチャイ先生

 最後に学校側から先生方へのインタビューがあったが、驚いたことに先生方がみんな私の演武をほめてくれていた。タナチャイ先生しかり、私が習ったことがない先生までも、「ラーンナー文化を外国人がこういう形で伝承されていることをうれしく思う」と喜んでいた。こんなにほめられてのは、久しぶりだった。


 演武が終わり、急いでツアー会社に行き、シーサンパンナまでの予約状況を聞いてみた。ハイシーズンのせいか、やはり飛行機は全て満席だった。バンコクを経由しても行けそうにない。それでは陸路しかないと考え、タナチャイ先生たちと食事をしながら相談をした。


 結局、タイとラオスの国境まで行き、そこからラオスを通り抜けて、中国に入ることで落ち着いた。そして、そのルートだとチェンライやチェンセーンでも武術や舞踊の先生方に会えるという。


 しかし、タナチャイ先生の「シーサンパンナに行きたい。」と言ったときの笑顔には、少し驚いた。本当にうれしそうだったのだ。そして、何よりも通訳で同行予定の節子さんが一番うれしそうだった。今日は、長い一日で疲れたので、早めに寝ることにする。「本当にご苦労様」と自分にいい聞かせたい気分だった。

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