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多逢聖因 PARTⅡ ― ひとは、 邂逅によりどこまで成長できるか (6)

この世の中には色々な不平等がある。 しかし、 受け取る

人間の心の持ちようで「不平等」という概念も色合いが違って

くる。 まず、 自分では選ぶことのできない両親が存在する。 

両親がどういう存在であるかということで、 子供の人生にもある

方向性が出て来る。 これは一般論であって子供の生命力或いは

運命によって、 子供自らが人生を切り開くことがある。
世に名を成している人物にこの傾向は多くみられる。 如何なる

方向性を持とうと、 人間は成長していく。 その中で病魔が襲う

こともある。 T氏の場合、 特にその病魔に襲われた人々との関

わりが強い。 今、 氏は「癌」よりも、 「筋萎縮性側索硬化症(

ALS)」の方が難解であり、 治療法に苦慮している。

多逢聖因 PARTⅡ ― ひとは、 邂逅によりどこまで成長できるか (5)

週に一回治療をしているのだが、 二十数年悩まされ続けていた

背部痛が五回目で治癒し、 今は余裕が出てきており、 衝撃的な

告白をされた。 T氏に治療を依頼する電話をしたときは、 死にた

かったという。 死にたくなる程痛かったのだ。 でもそれまで行って

いた整形外科は、 痛み止めの薬を出すだけ。 治療はできないの

である。 これが医療の現実である。 氏の人生目標の一つに
「病から人々を解放する」ということがある。 それには相当近づいて

いる。 先日もある会社の集まりに行ったら、 是非鍼灸治療或いは

東洋医学について講演をして欲しいという依頼を受けた。 また、 

筋萎縮性側索硬化症(ALS)に関してアドバイスを求められた。

この筋萎縮性側索硬化症は大変な病気で, 悪化度も早く、 

つぎつぎと運動能力が失われていく。

多逢聖因 PARTⅡ ― ひとは、 邂逅によりどこまで成長できるか (4)

T氏は、 次々と先祖につながり、 また、 氏の目的
とする人生の流れの中に入っている。 先日も、 電話が
あり、 鍼灸治療を求めて来られた。 訪れてみると、 
氏の鍼灸治療技術を必要とされているご婦人だった。 
彼女が40歳の頃、 階段から落下した。 レントゲン写真
で第3及び第4頚椎が損傷していることが分かった。 
しかし、 当時適切な治療が施されないまま、 20年以上
が経過した。 その間大変だったという。 娘さん2人にも
恵まれたが、 不自由な状態での子育てである。 想像
したくない有り様だったと思う。上品な奥様である。 
氏に電話したときは、 夜眠れない状態だったという。

四診から始まり、全身をじっくり診ていった。 腹診で肝の
見所に手を置いたとき、 少し痛みがあった。 大腹に隆起
見られた。 肝心な頚椎部は思ったより、 良かった。 
背部痛はあるものの頚椎部は余り無いという。 只、 ここに
治療ポイントがあることは間違いない。