こんにちは、Yです。

宣言したとおり、更新遅いです。

本当は11月中には更新しようと思ってました。

なので、一応30日に書き始めたんですけど…

でも結局、12月になってしまいました。申し訳ない。

これからどんどん更新亀並みになっていくかもしれません。


では下より本編スタート↓↓











「へぇ…そうだったの。細山さんの妹がねぇ」




話を聞いた姉貴は、腕を組みながらふむふむと頷いていた。

ちなみに姉貴の前あった食べ物は、もう全てヤツの胃袋の中だ。

俺が熱心に話している間に食べつくしてしまったらしい。

狙われる前に俺も早く食べ終えてしまおう。




「でさぁ」


姉貴が話を再開し始めたので、俺は箸を止めた。



「細山さんの妹のほかに失踪したのは鈴木って先生だけ?」


「あぁ、そうだけ……って、おかしくないか?!」


「そう、おかしいのよ」



つまり、俺と姉貴が言いたいことはこうだ。


何故、今日失踪が確認されたはずの鈴木のことを



       今日失踪したはずの細山の姉が知っていたのか




「ねぇ、本当にほかに失踪した人いないの?」


「いるなら俺が知りたいくらいだね」



本当に、何がどうなってんだよ?!

細山の姉が知るはずも無い事件のことを知ってるし

変なカードは杉崎の下駄箱に入ってるし

杉崎は杉崎で朝早くに細山見たって言うし……



「そういえば細山は朝何処へ行こうとしてたんだ?」


「あぁ、アンタの友達が朝見たってやつね」



姉貴には職員室の話の他に、下駄箱の件以外は粗方話した。

勿論、その中には杉崎の朝の出来事も含まれている。



「じゃぁさ、その細山さんの向かった方向には何があるの?」


「えーっと、まず1年と2-F以外の2年の駐輪場だろ、

体育館棟とグランド、硬式と軟式のテニスコートがあるかな。

あと、北門と校舎から体育館棟に行くための出入り口もあるわ」


まぁ普通だよな。

どこの学校も大体こんな感じだろ。


「その体育館棟にあるのは体育館だけ?」


いや、流石にそれはないだろ。

体育館棟って言うくらいだからな。


「1階部分は、武道場とピロティと各運動部の部室があるじゃん?

2階は体育館と体育教官室……あっ!!」


「なによ」


「鈴木は体育教師だ。しかも細山は鈴木が顧問の陸上部員だ」



何を隠そう我が担任、鈴木一樹(23・独身)は新任教師にしてバリバリの体育教師である。

そして細山は、鈴木が顧問をしている陸上部の中距離選手で副部長でもある。

よってこの件はもしかして……


「何か事件に関係あるかもしれないわね」


「そうかも!サンキューなっ、姉貴!!」


「あ、うん」





俺は急いで食器を台所へ持っていき、階段を駆け上がった。

このことは早く杉崎に伝えなければならない、という気がしたからだ。

しかしそれと同時に、嫌な胸騒ぎもした。

正体不明のそれに俺は、ただ不信感を抱くことしかできなかった。





どうも、Kです。

風邪をひいてしまいまして

更新が出来ませんでした。


では、続きを。。









下駄箱での一件もあり、

その日は素直に家へと帰った。

杉崎は、明日も捜索を続けるつもりのようだが、

大丈夫だろうか…。



そうこうしてる間に家へ着いた。


「ただいま」


「おかえりー」


台所に居るであろう

母親から返事が帰ってくる。

とりあえず、

明日の事は明日にでも考えるとしよう。

台所から漂ってくる

晩飯の良い匂いが俺の思考をストップさせた。






「ねぇ、アンタのハンバーグ肉多くない?」


晩飯時、親父は仕事で遅くなるので不在。

母親も隣の家に回覧板を置きに行った。

この回覧板と云うのがクセ者で、

母親が行くと確実に長話というオプションが付いて来る。


というわけで、

今、食卓を囲んでいるのは俺と姉貴の二人である。


「はぁ?」


「だから、交換しよ!」


姉貴の強引な力技で

半強制的にハンバーグを譲り渡すこととなった。

俺はそこまで心の優しい弟ではないので、

嫌味を言うことにした。


「そんなに喰ってちゃ太るぜ」

「いや~ん。私、太らないわよぅ」


口調がお茶らけてはいるが、目がマジだ。

例えるなら、顔は菩薩で心は般若…

おっと、目が笑ってない。

こりゃ、顔も阿修羅か。



「あぁ、そうですね。麗しいお姉さまー」


触らぬ神に崇りなし。

若干、棒読みだったが姉貴は気にしちゃいない。

早いトコ無難に話を逸らそう。


「ところで、…」




「あ!そういえば、アンタの学校で失踪事件が起きたんだってね!!」



なぜ、知っているんだ。

俺は動揺を隠しつつ、姉貴の話を聞いた。


「なんか、私の大学の友達にアンタと同じ高校に通ってる妹がいるっていう子がいんのよ」


「へぇ」


まさかそんな情報網があるとは知らなかった。

それにしても、同じ高校の人か…。

学年は何年なんだろうか?

疑問が顔に出ていたのか分からないが、

姉貴は、疑問の答えを教えてくれた。


「あー、その妹さんは二年生って言ってたよ。アンタ知ってんじゃね?」


「苗字は?」


「細山さーん」


「はい?」


「だから、細山さんよ」



細…山…?


なぜ、ここで細山の名前が出てくるんだ。

偶然か?偶然なのか?!


「ちょっと詳しく教えてくれ」


「え?何、知ってる子だった?」


「いや、それが…」




俺は姉貴に

今日、職員室で聞いた

細山も失踪してしまったらしい

という事を話したのだった。




臨時職員会議が終わりそうになったので、俺達は先生達に見つからないように印刷室を出た。今は下駄箱に向かっている途中である。


「なぁ、お前いったい何処で細山見たんだよ」


「ん?あぁ、俺が駐輪場にチャリ止めてたらさ、後ろ通り過ぎたんだよ。」


何処に行くつもりだったんだ?、と思いつつ俺は下駄箱からスニーカーを引っ張り出し、下に放った。


「なんだこれ」


裏の下駄箱の方から杉崎の声がした。

俺はスニーカーを突っかけ、杉崎のいる下駄箱へ向かう。



杉崎は1枚のカードを見ていたが、俺が来たことに気付きこちらを向いた。


「なんか下駄箱に入ってたみたいでさ、靴取ったら落ちてきた」


と、一番上の開けっ放しになっている下駄箱に目を移し、そのカードを俺に渡した。魔法陣のような柄のトランプだった。変わった柄だがうちにも同じものがあった気がする。

俺は何のマークか見ようと裏返した。




「!」







何の変哲も無いスペードのAのカード。しかしその上から、気味の悪い血のような赤で「深入りするな」と書かれていた。



「うゎ・・・・・・なんだこれ」


杉崎が横から覗き込む。


「これ、鈴木と細山のことか?」


「他にお前に心当たりがないならな」と返しつつ俺は疑問に思った。


そうだとしたら、なんで俺らが失踪事件のこと調べてるって知ってんだ?このことを誰にも話していないはずだ。少なくとも俺は。


「なぁ、お前失踪事件調べること誰かに言ったか?」


「いいや」と杉崎は首を振った。まぁそうだろうな。俺ら今日は1日中一緒にいたし。

もしかして、誰かが俺らが話してたのをたまたま聞いたのか?俺らが失踪事件のことを話していたのはクラスでだけだ。しかも授業中。となれば聞いていたのはうちのクラス、2-Fの生徒だけ。それも俺らと席の近いやつのみ。



「ってことは、何か知ってるやつが俺らの近くにいるってことか?」






これは大きな手がかりだと俺達は思った。

これで解決の方向へ向かうと俺達は思っていた。

しかし事件はより複雑な方向へと歩みを進めていくことを、この時の俺達はまだ知る由もなかった。