特撮のDNA「平成ガメラ3部作展」その1 ~大怪獣空中決戦編~ | カ素ブログ

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「ゴジラ・モスラ・東宝特撮展」に続いて8月11日から始まった「平成ガメラ3部作展」。

もう当然のように行ってきました。で、結果から言うと2回行ってきました。

 

ガメラ関係のイベントは一昨年秋葉原で開催された「ガメラ アキバ上陸!」↓以来ですが、今回もまた特撮のDNA主催という事で楽しみにしてました。正直言うとゴジラより楽しみにしてました。

 

 

 

1回目は8月中旬の夕方、2回目は8月27日(土)の会期最終日前日の朝に行きました。

1回目は日曜日でしたが夕方という事もあって空いてましたが、2回目はさすがに入場制限がかけられていて少し並びました。

客層は老若男女あらゆる年齢層が来ていましたが、オタっぽいヒトは一眼レフでバシャバシャやってたんで分かりやすかったですね。てまあ自分もその一人だったんですが。

 

今展の展示は平成ガメラ三部作を順番に見ていく構成ですので、まずは「大怪獣空中決戦」から。

2日間見てきて延べで700枚以上写真を撮ってきたので、ブログは3回に分けます。いっぱい載せたいので。

 

で、入口すぐの天井ではガメラがギャオスを追尾中。脳内でその時のBGM再生中。

 

今回、飛び人形も各種展示されてたのがよかったですね。

 

引っ込めた後脚からジェット噴射する部分も見えたり。面白い。

 

ギャオスの飛び人形も複数種展示されてました。これはなんか脚が可動しそうな雰囲気。

 

まだ昭和ガメラの可愛らしさを残すG1ガメラの頭部。左がアクション用で右が海用スーツの頭部。

 

アクション用の頭部は口角部に破損なのか劣化なのかが見られます。

 

メカニカルマペットの頭部。首元は経年劣化でしょうかね。劇中でもそうでしたが、アクション用スーツよりも目玉がギョロッとしてるのが印象的でした。

 

原口智生氏作製のガメラ全身雛型。ガメラの脚が逆間接になってるんですが、劇中のスーツよりもそれが顕著になっていて、こういうところの違いは面白い。

 

展示ケースの中にも飛び人形。検討用だったかな?目がかわいい。

 

回転ジェットの検討用モデル。こうなっちゃうとただカメがひっくり返ってるだけ感ですけど。

これ欲しいなあでも。商品化してほしい。でもカメかこれじゃ。

 

通路の壁に展示されている樋口氏による初期イメージスケッチ。取り敢えず絵が上手い。

 

甲羅の形状や上のガメラの顔が3作目の姿に近い。

昔、関係者の方に1作目のガメラから腕が翼状に変化する案があったのを上層部から却下されたと聞いた事があります。G1ガメラは昭和のガメラに近しい姿ですが、こうしてみると最初期からガメラの姿を大きく変えようという構想があったことが伺えます。

 

1から3の台本や撮影資料や小道具。1作目の撮影シーンリストは検討稿を元に書かれているので、映画と違うシーンがあってこれも映像化されてたらどうなったんだろうと想像が膨らみます。

 

ここからはギャオスの頭部や脚、ミニチュアなどなどいろいろと。

 

アップショット用スーツの頭部。造形の迫力…。

劇中でも禍々しかったけど、こうして実物を見ると更に禍々しい。歯が黒いのがまたなんとも…。

 

アクション用の脚。身体の方は撮影で燃やしてしまったので頭部や脚以外は現存していないんだとか。

 

アップショット用の爪。シーン毎にそれぞれのスケールで各部位を造形するのはある意味怪獣特撮特有の事かも知れません。ちょっと肉巻きおにぎりに見える。

 

劇中でギャオスに襲われる中央線の模型。これはその際に高架下に落下した時の車両ですかね。

 

「槍ギャオス」とか「突撃ギャオス」と呼ばれる高速飛行形態のミニチュア。

大小並んでると親子に見えてちょっと微笑ましく思えてきます。

 

バックショットがいいですねえ。翼や脚の畳まれ具合がよく分かります。

 

吊り橋で襲われる長峰と子供を抱く米森のミニチュア人形。すごい似てるとかじゃないけど味がある。顔映らないしね。

 

ギャオスが東京タワーを巣にする印象的なシーンのイメージスケッチ。

最初期の脚本では高層ビルだったのを樋口氏の案で東京タワーに変更されたそうです。

 

そして東京タワーに巣をかけた張本人のギャオス遠景用モデル。

こちらは経年劣化が進んでいたモノを修復して復活したモデルだそうです。

 

そして更にギャオスと東京タワーの巨大なジオラマ。2016年に見た「大都市に迫る空想脅威展」↓にも同様のジオラマが展示されてましたが、同一のモノかはちょっと分かりません。東京タワーのメインデッキの瓦礫はかなり追加されてるみたいです。

 

 

 

ギャオスを見る限りでは2016年の展示と同様に思えます。↓

 

2016年のギャオス。写真がヘボなんで判別が微妙ですが…。

 

2016年には無かったギャオスの卵。大小あるのはアップ用とロング用なんでしょうか。

 

そしてその横には…。

 

クラウドファンディングで再現されたG1ガメラ。撮影に使われたスーツは2作目に転用されたので現存しないそうです。

 

アレ?でも別のイベントでG1のスーツを見た気がするな、と思って過去の写真を遡ってみたら2017年の「ぼくたちのトクサツ」↓というイベントで1作目ガメラのスーツを見ていました。

よく調べてみると「ぼくトク」のは当時CM用に作り起こされたスーツだったようで、やはりオリジナルは現存していなかったようです。何のCMだったんですかね?

 

 

 

「ガメラ永久保存化計画」として製作されたガメラはスーツを再現してはいますが、劣化の少ないFRPで作られているそうです。これで経年劣化も怖くない。

 

 

爪の透明感とかたまらないすね。

 

 

甲羅の造形も素晴らしい。改めて見ると明らかにカメの甲羅とは違う複雑な重なりを持つデザインであることを実感します。

 

ここまでが1作目「大怪獣空中決戦」に関する展示。ここまででかなりのボリュームです。

オタクは終始ウハウハなわけです。さすが「特撮のDNA」。

 

 

そして今日が会期の最終日。短い会期のうちに2回見に行けてよかった。

多少無理をしてでも行くだけの価値があるイベントでした。

 

 

 

ということで、「ガメラ2 レギオン襲来」は次回のブログで。