科博の恐竜博から新橋へ移動、ゆりかもめで「テレコムセンター駅」下車。昨年6月ぶり。
目的地の「日本科学未来館」。昨年は前を通りすがっただけでしたが、今回初めて中に入ります。
ココで開催中の企画展「マンモス展」に行ってきました。このイラストがカッコいい。
会場に入ってすぐ、仔マンモス「ディーマ」の標本が。日本での展示は38年ぶりだそうです。
テレビでは見た記憶がありますが、実物を目の当たりにすると文字通り息を呑みます。
恐竜化石と違い皮膚が付いているので生々しさがあります。何と言うか表現が雑ですが「死んでいる」というのをリアルに感じてしまいます(防腐処理を施した学術標本なんですが)。
このあとこんな感じの、或いはこれ以上の展示が多数出てきます。
マンモスがどういう生き物か、いつ生きていたのか、なぜ絶滅したのかをパネルや標本で見る展示室。
現在ゾウの仲間は世界に3種しかいませんが、化石としては180種見つかっているそうです。且つてはそれだけ多種のゾウが存在していた事に驚きます。
ケナガマンモスの全身骨格標本。数頭分の骨で組み立てられています。
マンモスと同時期に生きていた「ケサイ」、毛の生えたサイです。角がスゲー。
「ホラアナライオン」の再現模型。洞穴に住んでいたそうです。ネーミングまんま多数。
マンモスの絶滅についてよく聞くのは人間による乱獲ですが、実際のところそれを実証できるほどの証拠は見つかっていないそうです。最近の研究では環境の激変による絶滅説が有力なようですが、人間のせいにしといた方が納得できてしまう気がします。世知が無いねまったく。
永久凍土についてのパネルですが、18世紀初頭のマンモスの復元図がかなりウシ。
18世紀末ごろの復元図。近づいてるけどキバの付き方がコワイ。
ここからがこの展覧会の本筋、ロシアのサハ共和国の永久凍土から発掘された冷凍標本の展示が続きます。その殆どは世界初公開です。
手前が古代仔ウマ、奥がケナガマンモスの皮膚。共に世界初公開の標本です。
4万2千年前の仔ウマ「フジ」、ミイラと違い皮膚の収縮が少ないのでかなり生々しく感じます。顔にまだ幼さが見て取れるのがなんか切ない…。
この冷凍標本がスゴイのは液体の血液と尿が採取されたそうで、古生物の標本から世界初だそうです。
会場内で発掘される瞬間の映像も流していました。
9300年前の「ユカギルバイソン」。冷凍標本の実物は初めて見ましたが、体毛の生え加減までとにかくほぼ生前そのままの状態を保っているように見えるのは驚きです。
3万年以上前のケナガマンモスの鼻の冷凍標本。体毛から皮膚の感じまでとにかく生々しい。
近年これらの新発見が相次いでいるのは温暖化により永久凍土が溶けだしているためでもあるワケで、それはそれで複雑な思いですな。
マトリックス的カッコいいベールの向こうにマンモスが。
20年ほど前から近畿大学で進められている「マンモス復活プロジェクト」に関する最新の研究結果を紹介するコーナー。永久凍土から発掘されたマンモスの冷凍標本から細胞核を採取しクローン技術で現代にマンモスを蘇らせるという、ジュラシックパークを地で行く研究がホントに行われています。
蘇ったマンモスの再現模型の脚にあるタグ。「2XXX」とあるのは今世紀中には研究が完成する可能性がある事を示唆しています。研究者達の希望とも言えるでしょう。
この研究の経緯を漫画風に分かりやすく説明するパネル。サッカーに例えたりして子供にも伝わるように工夫されています。絵が若干うるさいかな(個人的感想)。
今年の3月、2万8千年前の冷凍標本から採取したマンモスの細胞に活動の兆候が見られたという驚愕の研究報告。これってジュラシックパーク的な世界がマンモスで現実になる可能性が高確率でありえるという事なわけで。スゴイ事です。SF映画の世界が現実になっていく過程を見てるのかも知れません。
「マンモスの復活」はエキサイティングの研究ではありますが、じゃあそれは本当にするべきことなのか?していい事なのか?という倫理観についても言及しています。
仮にマンモスが蘇ったとしてもそれは純粋な原種では当然ないワケで、じゃあそのマンモスが生態系にどのような影響を及ぼすのか。或いは生まれた一頭は仲間もいないまま研究のためだけに生きるのか。
それを承知の上で蘇らせる事は果たして是なのか。科学的興味は正直ありますが、復活後の処遇を思うと手放しに賛成は出来ないかなという気がします。
展示の最後は「ユカギルマンモスの頭部冷凍標本」。この展示もかなり驚きます。が、実物は撮影NG。
展示室を出たグッズ売り場の横にレプリカが展示されています。
「マンモス展」、非常に面白かったです。想像以上に良かったです。おススメです。
日本科学未来館 企画展「マンモス展」公式HP → https://www.mammothten.jp/
マンモス展も良かったんですが、科学未来館自体もかなり気になるので館内の散策を開始。
この超デカいガラス張りスゴイな。
テレビとか見た事があったこのでっかい地球儀的なヤツ。ここにあるのをここに来て初めて知りました。
大量のモニターの集合体で地球を形作ってるんですね。たまに別の映像が映されたりします。
この空間のSF感、これはまあロケとか使いますよね。カッコいいし。
「日本科学未来館」自体、どういう施設かよく知らなかったんですが、要は“科学館”なんですね。
宇宙と科学、その技術に関する展示が充実したかなりゴージャスな科学館です。
館長が宇宙飛行士の毛利衛氏だからという事もあるでしょうが、宇宙関係の展示が多い。参加型の展示も多いので親子で来るお客さんは一日いれそうな感じです。おしゃれなレストランとカフェもあるしね。
科学館は久々でしたが建物の造りも含めてココはかなり規模が大きい。初めて中に入りましたがこんなに立派な施設とは知りませんでした。施設内のベンチでかなりまったりしました。なかなかイイここ。
「日本科学未来館」公式HP → https://www.miraikan.jst.go.jp/
ゆりかもめに乗って戻ってもいいんですが、天気も良いし台場までそんなに距離が無いので、気分的に徒歩で台場まで向かいます。ちょっと暑かったけどまあそういう気分だったんです。
道程の途中横切る「東京国際クルーズターミナル駅」。昨年6月にゆりかもめ沿線を回った時にはまだ「船の科学館駅」でした。船の科学館、建物の老朽化で半分閉館状態だし駅名は変わるし何か不憫。
徒歩ゆっくり15分弱でダイバーシティに到着。今年の元旦以来のユニコーンガンダム。
科博の恐竜博からお台場のマンモス展とこの日は古生物三昧でした。いやはや充実。