この さみしい おもい
ふとした とき に 顔を出す
この さみしい おもい
は 何でしょう
生まれたとき から あったような
この さみしい おもい は
すると
「犬に話しかけていた ひと ですね
木に話しかけていた ひと ですね
星に話しかけていた ひと ですね」
と いう声がしました
「大丈夫
さみしい
を 抱えている ひと
は 大丈夫
さみしい は うれしい出会い
を 育む
こころ の 種
大事に育てれば
たくさんの笑顔の花が咲きますよ」
とても やさしい声でした
詩「祭りの夜」
年に一度の
祭りの夜です
みんな笑顔で
歩いています
にぎやかに
屋台の灯りが
続きます
空には
満月が出ています
でも
笑顔の行列の 背後に
静かな葬列が 続いているのは
なぜでしょう?
「じゃあ また
祭りの夜に 会いましょう」
そんな約束をしたくなるのは
なぜでしょう?
夕焼け
今日も一日
お疲れさまでした
と
空いっぱいに
響き渡る
いつもの口上
さあ どなた様も
しばし ご観覧あれ
夕焼け劇場
の
始まり
はじまり〜
子供の頃 みた あの夕焼けが
忘れられないから
限りなく やさしい
いのちの揺りかごのような
生きる力を育む 海のような
夕焼けを
描きたい と
夕焼け作家になりました
この空のどこかに いる
いま さみしさ に
ふるえている あなたへ
これが 今日の
夕焼けです
詩「雨粒」
傘の先から
ぽっつんと落ちた
生まれたばかりなのに
もう自分の役割がわかっていた
雨
の
一粒の
あまりにも短かい
一生
キラキラしていた
ほんの少しの躊躇いもなく
それは
最初で最後の
見事なダイブだった
