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阪神タイガース 背番号6

 久しぶりに阪神タイガースの話題について、書いてみたいと思います。


 阪神タイガースでは、金本知憲外野手が現在背負っている背番号6を、金本知憲外野手が引退した後に「永久欠番」にする構想があるそうです。


 金本知憲選手は、「1492試合連続フルイニング出場」という、世界に誇れる大金字塔を打ちたてた、日本プロ野球界にあって偉大な選手であることに対して、僕は異論を唱えるつもりはありません。

 しかし、僕の中で、阪神タイガースの背番号6といえば、現役時代に2064本のヒットを重ね、首位打者も獲得した藤田平内野手の印象が最も強く残っているのです。

 藤田平内野手は市立和歌山商業高校から1966年ドラフト2位で阪神タイガースに入団、1981年にはジャイアンツ・篠塚利夫(現・和典)選手との熾烈なデッドヒートの末、首位打者を獲得、シュアなバッティングと堅実な守備で19年にわたって阪神タイガースで活躍されました。

 一流プロ野球選手の証である、「日本プロ野球名球会」に入会することができる要件である2000本安打を達成している、阪神タイガースで唯一の生え抜き選手である藤田平内野手が引退なさった時には全く話題にも上らなかった「永久欠番」の話題が、金本知憲外野手が引退したら、背番号6「永久欠番」にするというのは、僕は「ちょっと違うんじゃないの?」と違和感を抱かざるを得ないのです。


 確かに、金本知憲選手が阪神タイガースに入団してから、阪神タイガースは「常勝球団」の仲間入りをしたことは間違いありません。

 しかし、金本知憲選手はあくまでも広島東洋カープからフリーエージェント(FA)で阪神タイガースに入団した選手です。

 それにひきかえ、藤田平さんは阪神タイガース生え抜き選手です。


 現在の日本では、「終身雇用制度」が崩壊し、欧米の会社のように有能な人材をライバル会社から引き抜く「ヘッド・ハンティング」が行われていて、「無能な生え抜きよりも有能な外様」という考え方が日本でも確実に根づき始めています。

 しかし、僕は藤田平さんのような、「有能な生え抜き」を、阪神タイガース球団にはもっと大切に扱ってほしいと僕は思っているんです。


 2010年のシーズンだったでしょうか、阪神タイガースのスターティングラインアップに、生え抜きの選手が鳥谷敬内野手一人だったという試合がありました。


 阪神タイガースを古くから応援しているファンの皆さん、これはあまりにも悲くて寂しい出来事ではないでしょうか!


 僕が阪神タイガースから距離を置く、つまり、熱烈なファンを辞めるきっかけとなったのが、このような球団の姿勢を知ったからでした。

 「もっとタイガース生え抜きのOBを大切にしてほしい」という、僕の切ない願いはもう永遠に叶うことはないのでしょうか?