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プロゴルファー・杉原輝雄さんが死去

 今日12月28日の午前8時30分、大阪府茨木市の自宅で、プロゴルファー・杉原輝雄さんが74年の生涯に幕を下ろされました。

 1957(昭和32)年にプロテストに合格、プロ通算63勝(うち海外1勝、シニア6勝を含む)されています。


 1998(平成10)年、杉原さん自ら「前立腺がん」に冒されていることを公表、しかし、「生涯現役」にこだわったため、身体にメスを入れることを拒否し、投薬治療によってがんと闘病しながら今日までプレーを続けてこられました。


 160センチの小柄な身体ながら、正確無比なショットとパットを繰り出し、どんな強豪にも諦めずに渋太く食い下がるプレーぶりから「マムシ」というニックネームで日本プロゴルフ界に一時代を築いてこられました。

 さらに、日本のプロゴルフ界をリードしてこられたことから、「ゴルフ界のドン」とも呼ばれ、親しまれていました。


 杉原さんが出演なさっていたテレビ番組の中で、僕が一番印象に残っているのが、神戸・サンテレビで毎週水曜日の夜11時から放送されていた「杉原輝雄招待席 ゴルフ ドンとこい!!」です。 

 アマチュアのゲストの方と杉原輝雄プロが一緒にラウンドしながら、アマチュアの方に杉原さんがレッスンをなさるという形式だったんですが、後に、杉原さんのご長男である敏一プロ、そして、次男さんと一緒に出演なさる頃からですが、この番組で時折見せる、口では厳しいことをおっしゃっているんですが、息子さんお二人にアドバイスを送っておられる杉原さんの「父親の顔」を見るのが、僕はこの上なく好きだったんです。


 アマチュアプレーヤーに対しても、辛口の表現でプレーを解説なさることも多かったんですが、その言葉の端々に、「この人に上手くなってもらいたい」という愛情のようなものが垣間見られたものです。


 自分に対して厳しい姿勢で、死ぬまで現役を貫かれた杉原輝雄さん。


 だからこそ、「他人(ひと)に対しては、やさしく接することができるんだなぁ」というふうに思います。


 今、スポーツ界でも、ここまで自分に対して厳しく律しながらプロ生活をおくっている選手の方はいないのではないかと僕は思います。

 そういった意味では、また日本のスポーツ界から「本物のプロ」がこの世を去ったことがとても残念でなりません。


 杉原輝雄プロ、ほんとうにお疲れさまでした。ゆっくりお休みください。