僕と野球・私と政治 -30ページ目

「攻撃的キャッチャー」と「守備的キャッチャー」

 プロ野球も交流戦の全日程を終えて、24日の金曜日から再びリーグ内での戦いに戻ります。


 今回、僕はキャッチャーについて考えてみました。


 キャッチャーは「女房役」という言葉があるように、亭主であるピッチャーを気分良く投げさせるという役割を担っています。

 

 そんな中、僕は日本のプロ野球のキャッチャーには「攻撃的なキャッチャー」「守備的なキャッチャー」が存在することに気がつきました。


 おおざっぱな分類のしかたではありますが、阪神タイガースのキャッチャーにあてはめてみると、「攻撃的キャッチャー」は城島健司捕手で、「守備的キャッチャー」は藤井彰人捕手ということになります。

 ピッチャーのリードにしても、城島捕手は、「オレの言うところに投げろ!」という感じのリードをするのですが、藤井捕手はどちらかというとピッチャーが投げたいボールを、ピッチャーと一緒に見つけていくような感じでリードしていきます。

 

 藤井捕手の、キャッチャーとしての良い点は、彼は股関節がやわらかく、低めにきたボールでもすごく上手に、僕のような素人が見ていても、「キャッチングが上手いなあ」とわかるキャッチングを見せてくれます。

 このことも影響しているんでしょうか、タイガースのピッチャーたちも、「藤井さんは投げやすい」という声も多く聞こえてきます。

 そして、あの人懐こそうな顔と「縁の下の力持ち」のような仕事をいとわない性格の

良さも手伝って、ピッチャー陣からの信頼も得られているのでしょう。

 

 それに比べて城島捕手は、ピッチャーが打たれて失点しても、「オレが取り返してやる!」とバットで点を稼ぎ出してピッチャーを援護するというのが良い点です。


  実は僕は去年、城島捕手がタイガースに入団することになったとき、「城島捕手の攻撃的な性格が、タイガースのどちらかというとおとなしいピッチャーたちと相性が合うのかな?」という懸念を抱いていました。

 

 去年は城島捕手をはじめ、バッターたちがみんな打ちまくったため、「攻撃的キャッチャー」が成果をもたらしましたが、今シーズンはボールが「低反発ボール」に替わり、「打ち勝つ野球」から「1点を守り、逃げ切る野球」に変わったこともあって、「守り」が重視される「守備的キャッチャー」有利な野球に変わったことも影響して、城島捕手のバットが湿りがちになってしまい、おまけに、昨年のオフに膝を手術したこともあり、ピッチャーが投げたボールを後ろへ逸らしてしまうケースが目立つようになりました。

 そして、ひじを痛めて戦列を離れることを余儀なくされ、楽天からFAで移籍してきた「守備的キャッチャー」藤井捕手が「レギュラーキャッチャー」の座が巡ってきたのです。


 城島捕手は、「オレのリードでピッチャーを勝たせてやった」という考え方をするキャッチャーです。

 対する藤井捕手は「ボクがピッチャーのナイスピッチングを支えているから勝てたんだ」という考え方をするキャッチャーです。


 どちらが良いか、一概には断定できませんが、僕は常々、キャッチャーにはピッチャーの良き「女房役」であることが必要であると思っています。

 ですから、どちらのタイプのキャッチャーのほうが「女房役」としてふさわしいのか?というと、僕は「守備的キャッチャー」のほうに軍配を上げたいのです。


 亡くなられた川島英五さんの、「時代おくれ」の歌詞ではありませんが、チームの勝利に対して「目立たぬように、はしゃがぬように」するのが日本型キャッチャーだ――と結論づけたいと思います。


 読まれた皆さんは、どう思われますか?