haruのブログ~争いはいらない ほしいのは愛だけ~ -10ページ目

one love ②

ホントなら、たった一人のかけがえの無い人を…ずっと好きで愛し続ける…そんな穏やかで、たおやかな毎日を…おれは送りたかった…。

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あの土砂降りの夜、気がついたらおれは、見知らぬ二人連れにタクシーに乗せられて、降りるところだった。


何処に連れて行かれて、何をされるのか…と、かなり危惧したが、それは杞憂に終わった。

二人は、まだ若いようだった。

特に一人は、まだあどけなさを残した少年のよう。

もう一人も、大人びた顔立ちはしているものの、大して変わらない感じ。

おれは、心底ホッとした。

どうやら此処は、少年の持ちものらしく、勧められるがままに、おれはシャワーを使わせてもらった。

かろうじて、下着は付けていたけれど、おれはほぼ半裸で、しかも結構な時間、雨に打たれていたらしく、温かいシャワーを浴びた途端、一気に寒気がした。

…もう少し、季節が進んでいたら、どうにかなってたかも。

けれど、むしろ…その方が良かったのに。

せっかくの少年たちの親切を、そんな風にしか思えない自分と、此処に至った自分の生き方が心底嫌になって。

おれは、シャワーに打たれながら、しばらく泣きじゃくった。

どれくらい、そうして泣いていただろうか…。

いつまでも、そうはして居られないので、おれはシャワーを終えて、浴室を出た。

脱衣室の籠の中にはバスタオルは入っていたものの…着ていた、シャツも下着も無い。

仕方なく、おれは腰にバスタオルだけを巻いて、廊下を歩いた。

あかりがもれて、話し声のする部屋のドアが半開きになっている…。

「…すみません、すっかりお世話になってしまって…」

少年は、明るくおれに声をかけた。  


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「大丈夫ですか?」

「…はい」

「着てらした服は…破れていたので、すみませんが、処分させていただきました」

「かまいません…」

「…服は、ボクのを着て下さい。あ、ボクはキム・ジュンスって言います。こっちは、シム・チャンミン」

「どうも」

チャンミンと呼ばれた大人びた彼が、慇懃に頭を下げる。

ジュンスに差し出された服を、無言で受け取ると、おれは部屋を出て行こうとした。

「…あの」

「はい?」

おれはゆっくりと振り返る。

それまでずっと、黙っていたチャンミンが、静かな声でおれに問うた。

「貴方名前は?」


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「…ジェジュン。キム・ジェジュン」

答えたおれの声に…一瞬の、彼の蔑むような眼差しと、視線の熱が気になった。




one love ①

ホントなら、満月が清らかに輝くはずの土砂降りの夜に…ボクは、一人の人間を拾っちゃった。


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ボクがその人を拾ったのは、ボクんちの別荘のある、とある海岸。

土砂降りの雨の中、幼馴染みのチャンミンと、傘をさしながら、とぼとぼ歩いている時だった。


「ジュンスには悪いけど…やっぱり無理だと思いますよ」


幼馴染みなのに、他人行儀な敬語で喋るのは、チャンミンのクセ。


子供に恵まれなかったチャンミンのご両親が、養子を迎えた途端、2年もしない内にチャンミンが生まれたとかで、小さな頃からご両親と義理のお兄さんに気を使って育ったから、そんな口調が習い性になってるんだって。


「それにユチョンさんの言う『夜釣り』は、ジュンスの思ってるようなんじゃあ無くて…」

「…判ってる。もう言わなくて、良いよ」

ぶんむくれで答えるボク…遊びに行った、別荘が在る町で知り合ったユチョンさんは、ボクよりちょっとオトナで…ちょっと危ない感じのする人。

だけど、柔らかな笑顔が優しくって、ボクにとってはかけがえの無い、素敵な人…なんだけど。

「…それに、ジュンスには悪いけど…ユチョンさん、あんまりマトモにジュンスの相手をしてない気がします」

そんなの、ボクが一番判ってる。

今夜だって、食事に誘ったのに『夜釣り』するから、ってやんわりと断られて…それでも諦めきれなくて、ボクはユチョンさんを探しに、海辺をウロついてる( ;  ; )

そんなボクに、雨の中、付き合ってくれたチャンミン。

「帰りましょう、ジュンス。ご飯なら、ボクと食べたら良いじゃないですか…ジュンスの奢りで」

そんなチャンミンの優しさにほろっとして、ウンウン、と頷く。

ボクは傘に隠れて涙をゴシゴシ拭っって…ふと、気がついた。

お、奢りだって?

冗談じゃないっ!

ボクはケチじゃ無いけど、こいつに奢ったら結構な財政危機に陥っちゃう!

「ちょ、チャンミン!」

「さ、行きましょう!」

上機嫌で踵を返すチャンミン。

鼻歌を歌いながら歩いて行くチャンミンを追いかけようと、ボクも走り出したその瞬間…道端に、何かが在ることに気がついた。

「おい、チャンミン!」

「…何です?早く行きま…」

ボクの声に振り返ったチャンミンも、その何かに気がつく。

「…だいじょぶ、ですか?」

ボクは恐る恐る近づいて、声をかけてみたけど、答えない。

チャンミンが照らしてくれたスマホの灯りで見える何か…は人で…しかも成人男性。

薄着で…ってか、ほぼ半裸で、服は上半身しか着てなくて、しかもそのシャツは破れている。

その肌の上には、よく読めないけど…何かの文字や模様が、幾つも刻まれていた。

「酔っ払いですかねぇ…」

「判んない…けど」

「どうします?」

チャンミンはため息混じりに問いかける。

昔から。

ボクは捨てられてる犬とか猫とか拾っては…家に連れて帰ってママに叱られてた。

だけど、今回は違う。

けど…違わない。

コトは命に関わる、ってとこでは同じだもん!

「…チャンミン、タクシー呼んで」

「でしょうね」

チャンミンは、本格的なため息をついた。


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別荘に辿り着き、タクシーを降りるときにその人は気がついたみたいで。

少し足元が覚束なかったけど、自分で歩くことも出来、今はシャワーを浴びている。


「今夜は、僕も泊まりますよ」

「…ありがと」

お礼を言ったボクに、チャンミンが口の中で何をか呟いた。

何だ?

ちゃんとお礼言ってるのに…。

ボクが聞き返そうとした時、

かちゃり…。

「…すみません、すっかりお世話になってしまって…」

その人は、腰にバスタオルを巻いただけの姿で現れた。

「大丈夫ですか?」

「…はい」

「着てらした服は…破れていたので、すみませんが、処分させていただきました」

「かまいません…」

「…服は、ボクのを着て下さい。あ、ボクはキム・ジュンスって言います。こっちは、シム・チャンミン」

「どうも」

チャンミンが、慇懃に頭を下げる。

差し出した服を、無言で受け取ると、部屋を出て行こうかするから。

ボクは、慌てる必要も無いのに、焦って声をかけた。

「…あの」

「はい?」

ゆっくりと振り返る。

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それまでずっと、その人を値踏みするように見ていたチャンミンが、静かな声で問いかけた。

「貴方名前は?」

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「…ジェジュン。キム・ジェジュン」

その人は、ジェジュンと名乗った。


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そうなのか…。

実はお話を書いてみたいんだけど、終われる自信が無いから…と、悶々としておりまして。

けど…書いてみようかな。

過去のお話も、終われるように、頑張ってみようかな。