もし改めて選べるものならば、みなさんはどんな人生を歩みたいですか?毎日同じ食べ物を食べていたら、単調だと感じないでしょうか?一つの信念を一生持ち続ける人がいますが、その人は粘り強いのでしょうか?それとも頑固なのでしょうか? 最近、私はある漫画を読みました。それは藤子不二雄Aさんの描いた「まんが道」です。実はこの漫画を買ったのはかなり前で、何度も読み返しています。そして読むたびに感動しています。みなさんはドラえもんをご存知ですよね。ドラえもんは、藤本弘さんと安孫子素雄さんの二人の漫画家が、「藤子不二雄」というペンネームで発表した作品です。デビュー以来、共同製作を続けてきた二人は、後にそれぞれの道を歩くことを決断します。1987年12月末に、お互いを区別するために、彼らは自分の苗字の最初のローマ字を取って新しいペンネームを作りました。藤本弘さんは「藤子・F・不二雄」とし、安孫子素雄さんは「藤子不二雄A」としました。こうして二人はそれぞれのまんが道を歩むことになりました。 去年日本で、原作の売れ行きが良かったためにテレビドラマになり、ついには2010年の流行語大賞に選ばれた「ゲゲゲの女房」と同じように、「まんが道」も戦後の日本の漫画市場の状況を描いています。当時は漫画で生計を立てるのは、非常に難しいことでした。しかも当時は、人々が漫画家という言葉もよく知らず、あまり尊重されない職業で、漫画家になる人は強い意志と忍耐力が必要でした。苦境の中で努力を続けられる人だけが、頭角を現すことができたのです。「まんが道」には、二人が無名の頃からあちこちに投稿を始め、ついに漫画の巨匠、手塚治虫に目をかけてもらい、同じ志を持つ若い漫画家たちと一緒に「トキワ荘」というアパートに住み、手を携えて漫画の道を歩んでいく過程が詳細に描かれています。私は、成功する人には共通点があると思いました。それは、成功する前にどんなに辛くても自分の理想を簡単には捨てないということです。そう、つまり最後までやり抜くということですね。私はいつも、こうした人たちのやり抜く気持ちに深く感動します。最初無名だった漫画家たちが、やがて日本の漫画界に影響を与える有名な巨匠になっていきます。それは、藤子不二雄、赤塚不二夫、石森章太郎などの人々です。 私は、努力する人は必ず成功し、自分の人生を燃焼させてみんなに楽しさや夢を与える人は絶対に忘れられることはないと思います。ここで、天国の藤子・F・不二雄先生に心から「ありがとう」と言いたいです。彼が青春と人生をかけて、こんなにたくさんのすばらしい作品を作り出して私たちを楽しませてくれたのですから。もし先生に改めて選択してもらっても、彼は少しもためらわずに、やはり漫画を描く道を選ぶでしょうね。(哈日杏子執筆) |
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