ただ今、学生は夏の発表会に向けて作品制作に集中しています。
今日は①オールスタッフミーティング②本読み③立ち稽古といったプリプロ(プロ・プロダクション)を一気に進めました。
①のオールスタッフミーティングは文字通り、全スタッフが集まって準備状況を確認し合ったり、クランクインの日の段取りを決めます。
そこで一番重要になるのが、監督による、通称「所信表明」です。
なぜこの作品を撮るのか、何を表現したいのかをスタッフに向けてスピーチします。
監督によっては1時間以上話す人もいます。
スタッフの気持ちを一つにする重要な儀式です(笑)。
所信表明とはなかなかいいネーミングですね。
②の本読みは、俳優部が台詞を口にしながら、監督が感情の交通整理をしていきます。
その昔、演劇の世界では、脚本家や演出家の側が演出意図を説明するために読んだと言います。なかでもかの三島由紀夫はとても上手かったとか。
③はいわゆるリハーサルですが、スケジュールに追われるテレビドラマの世界ではなかなか出来ていないようです。
今日のポイントは②と③。
いざ、言葉にしてみたり、動いてみたりすると、描いていた画コンテが大きく変わるものです。
私はそれはしかるべきで、画コンテに合わせるのではなく、よりいい演技に画コンテを合わせるべきだと私は考えています。
極端に言えば、撮影中でも、画コンテの変更はありです。編集が終わるまで可能性は追求していきたいものです。
いよいよ来週は撮影ですね。
どこまでもこだわっていい作品を撮ってください!