こんにちは。宇都宮にある左官店、手塚左官店のブログ担当、塗子(ぬこ)です
どうしても、今日は、「東日本大震災」を忘れてはいけない日だと思っています。 栃木ににても、今までに体験したことのない揺れ方をしたのを今でも覚えています。 建物がグニャと歪むようなスローモーションのような揺れ方で、ただ事ではないのを感じました。 記憶はだんだん薄れてきてしまいますが、節目節目で忘れずに防災や災害について考えていきたいと思います。
さて、今日は、漆喰の壁の防災効果についてお話したいと思います。
災害時に一番怖いのは、火災かなって思います。
家が焼けてしまったら、何も無くなってしまいますよね・・・。
漆喰には6つの大きな特徴があるんですけど、6つ目の特徴に「不燃」というものがあります。
しっくいは不燃材料であるので、有毒なガスを一切出しませんし、しっくいを塗ることで、火災時の被害を大きく低減させます。
古来からしっくいが、家屋に使用されてきた大きな理由の一つが、その不燃性です。
しっくいは原料が無機物であるため、火気に強く防火性が高いので燃えることはありません。
今も残る土蔵づくりは、延焼を防ぎ貴重な財産を守るために江戸時代に発展したものです。
しっくいは、古くからお城や武家屋敷の壁によく使われていました。高い明光性を持つしっくいは、月の光に反射する白壁で防犯対策、燃えない壁材の為、防火対策にも使われてきたといわれています。
しっくいの主原料である消石灰は無機質の不燃性で燃えません。
しっくいの不燃性は、暮らしを守るという点でも注目すべき魅力です