Romantique No.577『アートの現在形~2024年春夏秋冬コレクション③」 | 『アデュー・ロマンティーク』~恋とか、音楽とか、映画とか、アートとか、LIFEとか~

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僕が過去と現在、ロマンティークと感じた(これから感じることも)恋や音楽、映画、アートのいろいろなことを書いていきます。

 

 
 
 

                  Adieu Romantique No.577

  『アートの現在形~2024年春夏秋冬コレクション③』

 

僕の好奇心を刺激して止まないアートを自由気ままにキュレートしつつ、アートに対する(アーティストに対する)僕なりの想いも適当に混ぜながら綴っていこうと書き始めた『アートの現在形~2024年春夏秋冬コレクション』の、その3回目。

 

早速、アートへの想いをうーん そもそもアートには。これはアートで、これはアートじゃないなんて、そんな線引きはどこにもない。作品は完成した瞬間から創り手から離れて一人歩きを始めるという前提で。(アートの研究者や評論家でないなら)性別や国、ジャンルなど何も関係なく、それを観る人が(それがアートである必要があるなら)、それがアートかどうかを決定すればいいだけの話なんだと思ううーん

 

アートを目の前にして。難しい理屈や他人の批評なんて要らない。それがアートであっても、アートでなくても(まぁ、僕自身は自分の中でアートだと思うものをどこかで線引きしてるのかも知れないし、そういったものを便宜上、アートと呼んでいるのだと思うけど)その作品を観た人が自らの直感と感受性、審美眼だけを信じて。その作品が「好き」か「嫌い」か。ほんとうはそれだけで十分なのにもぐもぐ

 

今回は前回の流れから。僕が今、面白いと思う女性たちのアート限定でキュレートしてみた。

 

音譜それじゃぁ、まずは前回同様、音楽から。Million Eyes『There Will be Rain』でしっとりと始めよう。

 

🎨イラン生まれのアメリカ人女性アーティスト、アーガヴァン・コスラヴィ【Arghavan Khosravi】(1984~)の作品。オリジナリティ溢れるイマージュを立体的に表現していて、シュルレアリスム的な感じに。

 
 
 
 
 
 
📷️聡明な感じがするアーガヴァン・コスラヴィのポートレイト。
 
🎨アンナ・ウェイアント【Anna Weyant】は、リアリズムの手法で日常の隙間にある幻想を描いてる。
 
 
 
 
 
📷️作品の前に立つ、まるでモデルのように美しいアンナ・ウェイアントのポートレイト。
 
音譜妖精のように歌う、セリア・ネス【Silje Nes】の可憐で美しい曲『Hello Luminanca』

 

🎨フランスのアーティスト、セシル・ペラ【Cecil Perra】。自由なイマージュを駆使したミクストメディア作品は過激なほどの可愛らしさを生み出していて、現代のハンナ・ヘッヒ(1910年代にベルリンのDADA-ismを興した女性アーティスト)の作品を思わせるほど。

 
 
 
 
 
 
 
🎨アッサンブラージュな作品をいくつか。
 
 
📷️自作の立体作品に囲まれたセシル・ペラのポートレイト。何だかぽよ~んとしているよね。
 
 📷️ロシア生まれのファッション写真家、ユルドゥス・バハジョーナ【Uldus Bakhtiozina】。ファッション写真界の巨匠ティム・ウォーカーからの影響を受けながら(多分ね)、その作品に顕れるイマージュは単なるファッション写真を超えている。
 
 
 
 📷️エグザイルかぁーおーっ!
 
 
 
 
📷️ティム・ウォーカーっぽい写真をいくつか。
 
 
📷️彼女は自分自身が「自分自身ではなく他の誰かに成りすます」ような、シンディ・シャーマン的な写真も数多く撮っている。
 🎦彼女が2020年に撮った中編の映画『Tzarevna Scaling』【Fishman's Daughter】は(残念ながら観てないけど)彼女の写真から感じ取れるイマージュがいっぱいに溢れていそう。Trailerを観ただけでセルゲイ・パラジャーノフの映画にも通じるような(違うか)、普通とはちょっと違う奇妙でオシャレな世界を感じ取ることができる。
 

📷️一見、普通っぽくみえるユルドゥス・バハジョーナのポートレイトを。

 

音譜心の深いところまで沁み入ってくるような。ケイト・ウォルシュ【Kate Walsh】『Snow』


🎨エリーナ・マースラス【Elina Martherus】のWhite &Blueな世界を。

 
 
 
 

 
 
 
 
📷️エリーナ・マースラスも、とても美しいアーティスト。
 
📷️もしかするとデジタル時代のハンス・ベルメール?まぁ、それはちょっと大袈裟過ぎるにしても。ユーモアとエロティシズムが同居したアンジェラ・ブロン【Angela Buron】のオリジナリティ溢れる作品を。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
📷️アンジェラ・ブロンのポートレイト。
 
🎨マルゴールザタ・ラザレク【Malgorzata Lazarek】の、独特なタッチと鮮やかな色彩が魅力的な作品を。
 
 
 
 
 
 
 
📷️マルゴールザタ・ラザレクの、お茶目なポートレイト。
 
🎨カナダのアーティスト、リンダ・ヴェイコン【Linda Vachon】の、自由自在なセンスが光るポップアート。因みに彼女のアートは「LIDNM」とのコラボレートでジャガード・ニットが販売されている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 📷️リンダ・ヴェイコンのポートレイト。
 
🎨ベス・コンクリン【Beth Conklin】のシュルレアリスムな作品を。
 
 
 
 
 
 
 
 
📷️ベス・コンクリンのポートレイト。
 
音譜まだ少し早いけど。春の目覚めを感じた時に必ず聴きたくなる曲。ジョアンナ・ニューサム【Joanna Newsome】『Sprout and The Bean』。ハープの音色とジョアンナの伸び伸びした歌が春を連れてきてくれるよう。

 

🎨マリオ・ベリオ【Mario Berrio】。彼女のフォークロアな感じも魅力的だけど、巨匠アンリ・マティスが描いた静物画のような感じも、とても面白い。
 
 
 
 
 
 
 
 📷️とても小柄なマリオ・ベリオのポートレイト。
 
音譜アナログの音楽もデジタルな音楽も。いいものはいい。好きなものは好き。それ以外には言いようもない。音楽の最後は、キエラン・ヘブデン率いる、エレクトロニカなグループ、フリッジ【Fridge】の2001年リリースの傑作アルバム『Happiness』から。花びらが一枚一枚、開いていくようなイメージの曲『Cut Up Piano & Xylophone』を。


🎨最後は日本のアーティスト、桂典子【Noriko Katsura】の鮮やかで明るく奇妙な作品を。
 
 
 
🎨空間を使ったインスタレーションのような作品が多い。
 
📷️作品の脇に立つ、桂典子のポートレイト。
 
 

理屈じゃなく。アートは自由で面白い。

「More Art , More Life」

 

それじゃぁ、また。
アデュー・ロマンティークニコ