今年、岐阜県公立高校に合格した会員さんはみなさん

私の知っている会員さんで、それぞれに感慨深いものが

あります。

 

その中のO.N.君は4年前にあさひ支部から岐阜はなまる支部に

移行したときにスタッフだったSさんから引き継いで

お届けしていました。

 

小学6年生ポピーの4月号をお届けして引き継ぎのご挨拶を

した時、お母さんからO.N.君には文字が書けないという

障害があることを知らされました。

 

そういう障害があることを知りませんでしたので、ただただ

驚いたことを覚えています。

 

その日O.N.君とも直接お話しできたのですが、話している限りは

いわゆる普通でしたので、大きな障害とは思わなかったのかなあと

思います。

 

お母さんもお仕事をお持ちなので毎月のお届けはポストインでした。

 

ですから今までにお母さんとお話ししたのは年度初めの一括お支払いの

時と、昨年12月の最終お届けのときぐらいでした。

 

お会いしたときは勉強のでき具合の話になって、特に英語では

アルファベットが書けていても単語間のスペースがないので

何が書いてあるのか判別できないということでした。

 

昨年12月にお話ししたときも同じような状況とのことでしたので

思い切って、「じゃあ、通知表は?」とお尋ねしたら「1です」という

お返事でした。

 

当然話題は入試のことになりましたが、私の認識では5教科で

それも英語で「1」評価は相当な不利ですのでそんなお話しも

したと思います。

 

でもお母さんはなんとかして進級させたいと学校の先生や

いろんなかたに相談されていました。

 

私はその都度お母さんのお話しをうかがうだけで、具体的な

アドバイスができなかったことが悔やまれました。

 

合格発表の日にも実はメールしようか迷ったのですが

思い切ってメールしてみたら、

「こんにちは

お久しぶりです

無事に合格できました

英語の不足を何でカバーできたのか

凄く知りたい気持ちで

いっぱいです」

というお返事で、どこの高校に合格できたのか尋ねたら、

岐東の蛍雪科と岐阜市の5校+周囲の普通科の3校(すべて

定員オーバー)のうちの1校でした。

 

それを知って、

これは今現在障害を持つ生徒さん、親さんへのすごい励みに

なると思い、このことをブログにアップしたい旨をご連絡し、

先日あらためてお電話でお話を聞きました。

 

O.N.君は診断ではASD(自閉症)のADHD(注意欠如)で、

書くことに困難さがあり、書き写すのに時間がかかるそうです。

 

通学している学校にも支援教室があるそうですが、本人の

希望で別の学校の支援教室に週1回1時間通ってたそうです。

 

お母さんからすれば、自分ですすんで取り組むことがなかなか

できない、イージーミスが多いことなどに歯がゆさを感じて

みえたようです。

 

ただ読書が大好きで、さまざまなジャンルの本を読むそうです。

 

私はO.N.君の例えば答案用紙などを見たことがありませんし、

なかなか想像しづらいのですが、相当不利な内申評価であっても

公立高校に合格できたのは事実です。

 

内申書にどんな記述があったのかは入学してから確認されると

思います。

 

でも、合格の1番の要因はお母さんのあきらめない姿勢じゃなかったのかなと

思います。

その気持ちがO.N.君の合格に導いたといえそうです。