敗軍の将・石田三成☆ | げむおた街道をゆく

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石田治部少輔(三成)、小西摂津守(行長)、安国寺(恵瓊)、

この3人は、今度の大乱(関ヶ原の戦い)を起こした張本人であるが、

戦場にても死なず、猶も命を免れんと、ここかしこに隠れ居たのを、

皆搦め捕られ、先に大阪に遣わされ晒された。

この時、治部少輔が搦め捕られている所を、諸大名は何の会釈もなく通り過ぎた。
 

だが、黒田長政ただ一人、治部少輔の側に来て、
「今度の不慮の儀が出来、貴殿の成り行き斯くの如くにて、

無念千万な事でしょう。
ですが武士は古よりかかる例も多くあります。

これが恥辱であるとは全く思いません。」

この言葉に、さすがの治部少輔も、その情けに感じ入り、

「このように成り果ててしまっては、

哀れだと言ってくれる人すらいないというのに、
真に情け深く感じています。」

そう言って涙を落とした。
 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 関ヶ原の功労者、黒田長政

 

 

 

ごきげんよう!