如水の倹約☆ | げむおた街道をゆく

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秀吉の謀臣・黒田如水は倹約家で知られていた。

瓜の季節になり、彼の領民がたくさんの瓜を献上してきた。
如水は小姓や坊主に至るまでご馳走してやったが、

不思議なのは如水が、「瓜の皮を厚くむけ。」

と命じたことである。
 

家臣たちは、

「皮を厚くむいたら、実の部分が少なくなりますが。」

と聞いたところ、

如水は台所役人を呼び出して皆の前でこう申し渡したという。

「あのむいた瓜の皮を塩漬けにしておけ。

台所で飯を食う者は、おかずが少ないこともあるだろうからその足しにせよ。

更に、茄子のヘタでも、野菜のくずでも捨ててはならぬ。

すべて塩漬けにして、備えておけよ。」

さらに、こんな事も言っていたという。
「屋敷持ちの侍どもは、庭に梅の木を植えろ。

禄米は与えてやっているのだから、おかずの梅干しくらいは自分で作れ。」

こうして如水は蓄財に励んだ。

秀吉の晩年は疎んじられ、

政権の中枢からは程遠い豊前中津に追いやられてしまった。

しかし彼の知謀は衰えず、関ヶ原の合戦の際には蓄財した金銀をばらまいて、

浪人・領民を集めて傭兵集団を結成し、九州全土を席巻しようとしたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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