息子に☆ | げむおた街道をゆく

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黒田如水が臨終の時に、倅の長政にこう言ったそうな。

「息子は父に及ばぬと言うけれども、お前は私よりも5つ優れている点がある。
 

1つは、私は時の天下人に疎まれ、三度も篭居したけど、

お前はその時々の天下人に信頼されている。
 

2つ目は、私は12万石しか得られなかったが、お前は50万石もの大領を得た。
 

3つ目は、私は自らの手であげた武功はないが、お前は数多くの武功を上げている。
 

4つ目は、私は無分別者であるが、お前は分別者だ。
 

5つ目は、私はお前以外男子はいなかったが、お前は3人もの優秀な男子に恵まれている。」

と、まあここで終われば、父親が息子を認めたいい話なのだが、

すんなり行かないのが如水クオリティ。

「さりながら、お前より私の方が優れているのが2つある。
1つは人の使い方だ。今私が死ねば、家中一統「残念だ」と嘆くであろうが、

逆だったら「如水様がおられるからいいか。」で終わるだろう。
 

お前は人の使い方が悪いからその点は治しなさい。
 

もう1つは、私は博打が上手いが、お前はとことん下手だと言うことだ。
関ヶ原の時、私はお前を見殺しにしてでも博打を打とうと考えたが、

お前には出来まい。それがお前の劣るところだ。」

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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ごきげんよう!