毛屋主水の加増☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

関ヶ原の後、黒田長政は筑前国を拝領した。

この時、長政は家中の功のあった者達にも加増をしたが、
毛屋主水武久一人は、関ヶ原の武功者の中で加増がなかった。

これを知った黒田如水は長政に尋ねた。
「どうして毛屋に領地の加増がないのか?」

「先年、私が彼に加増をすると言った時、

彼はそれを嫌って受けず、私は面目を失いました。
この為、今回も施さないのです。」

如水はこれを聞くと、
「往昔の事を今に至ってまで心底に残してはいけない。

武功が優れているのなら、躊躇なく恩禄を与えるべきである。」

このように言われたため、長政もそれを了承し、

主水に四百石を加増し、本領と合わせて七百石を領させ、

さらに足軽30人を預けた。

黒田長政、如水に、

「昔のことをウジウジ気にしてるんじゃない。」と窘められる、というお話。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 播磨灘物語・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!