垣見家純☆ | げむおた街道をゆく

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垣見家純、またの名を一直。
豊後富来2万石の三成派の文官小大名である。


この人、例によって軍監だったゆえに武断派に評判がよろしくなかった。
泗川城築城時には、鉄砲狭間の位置のことで、

長宗我部元親に突っ込みをいれられたのが、

おそらく人生で唯一名前が残っているであろうシーンなぐらいで、

あまり優秀なイメージがない。
 

その最期も、大垣城内で首を相良や秋月に寝返りの手土産にされるという、

さえないものだった。

しかしこの男、家臣思いの人物だったようで、

家中の評判は結構よかったのだ。


西軍が敗れ大垣で同僚に殺される前夜に、豊後の家臣へ、
「こちらは負けた。

私はこのまま豊家の恩に報いるためにここで戦死するつもりだが、
部下を巻き込んで無駄死にさせてはならない。

富来城は抵抗せずに開城するように。」

と書状を送っている
 

届いたころには、当然彼はこの世にはいなかったわけだが、
それを知った上で富来城居残り組は黒田勢相手に奮戦し、
開城するまで10日間必死の抵抗を続ける。


開城後城代家老垣見理右衛門はその能力を買われ攻めての将である、
黒田如水に、「お前は欲しいからうちに来い。」と言われるが拒否。
生涯を主君家純の菩提を弔うことに費やしたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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