日野備中守、黒田如水に銀百枚を借りる☆ | げむおた街道をゆく

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朝鮮役のころ。

日野備中守が、朝鮮に使いとして行く時、黒田如水に銀百枚を借りた。

さて、日野が使いの役目を果たし帰国した後、如水の元を尋ねると、

如水は近習の者に、

「まえに人からもらった鯛があっただろ?

それを三枚に捌いて、その骨を煮てもてなすのだ。」

と言った。

日野はこれを聞き、

「なんという甚だしい吝嗇だ。」

と、半ばあきれ、酒宴の後、
「お借りしたもの、この通りお返しします。」

と、銀百枚を出した。

ところが如水、

「この銀、最初から返してもらおうと思っておりませんでした。
異国に渡られるという事で頼まれたから、あなたに送ったのですよ。」

と、決して受け取ろうとはしなかったとのことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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