首供養と吉田六之助☆ | げむおた街道をゆく

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首供養・・・生死は戦場のならいの戦国武士において、

33人の首を獲った者のみが、自分が命を奪った者への鎮魂の法要を営むことが許される。 

これを首供養と呼んだ。



黒田如水、

「で、こないだ勝った別所さんちにも、首供養やった男がいると聞いた。
ウチにはそういうハッタリの効くヤツはいないのか?」
 

母里太兵衛、

「はいはい!オレオレ!!」
 

如水、

「オマエはもう名が通ってるからいいや。」

栗山備後、

「秦桐若が31人の首を獲ってましたけど、戦死しちゃいましたし・・・。

吉田六之助は、まだ27人ですし・・・。」

如水「という訳で六之助、オマエ首供養やんなさい。」
六之助「いや、だからオレ、27人しか首獲ってませんって。」
如水「ちっせー男だねぇ!オマエ今いくつよ?」
六之助「31歳ですが何か?」
如水「まだ若いじゃないの!その歳で、もう首を獲らないなんて事ないだろ?
   だから先に供養して、後で帳尻合わせとけばいいんだって!」

結局、供養料として100石の知行まで与え、

ムリヤリ六之助に首供養をさせてしまった。
主命により首狩り族にならざるを得なくなった六之助、

朝鮮の役まで現役を通し、
生涯に50余の首を挙げたという。 

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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ごきげんよう!