大任をはたせるものは☆ | げむおた街道をゆく

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朝鮮出兵の際、明の大軍と膠着状態に陥った日本軍は、

名護屋の本営で対策を協議した。


この時、徳川家康・蒲生氏郷・上杉景勝・伊達政宗などの諸将がいた。
如水は病気を理由にちょうど帰還しており、たまたま隣室にいた。


壁を隔ててこっそり協議を聞いていたのだが、

在朝鮮軍のダメっぷりにイラついていたのか突然大声で、


「私が在鮮軍のなすことをみるに、ただ威のみあって恩がともなっておらず、

領民はすぐ逃げ出すので、
徴兵もできないし、軍役の人夫も集まらない。
これではただ疲れるのみである。

それに先鋒の諸将は血気にはやって、軍政が未熟であり、
しかも諸将同士の仲たがいもあって、備前中納言(秀家)では統率できない。
よく軍を規律し異国の民をなつける大任をはたせるものは、

江戸大納言(家康)か、加賀宰相(利家)しかおらず。

その二人以外ならこの如水のほかにおりません!!」
と叫んだ。

如水は自分が軍議に参加できないことが不満だったようで、

呼ばれもしていない軍議で、言いたいことをぶちかましたが、
これを秀吉は承認して浅野長政と一緒に再び朝鮮に派遣したという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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ごきげんよう!