狩野元信☆ | げむおた街道をゆく

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ある日、突然十人余りの武士が、

狩野元信を訪ねて、元信が描いているところを見て、

妄りにこれを評してした。

 

その中には織田信長もいた。

 

彼は元信の画を見るために、密かに衆人と共にやって来たのである。

元信はこれに気付いていたが、

黙して顧みず脚を机の間に出して画を作り続けた。
 

客が帰って後、隣人が来て、

「太守が来たというのに、どうして何の礼も無いのだ。」
と尋ねると、

元信は、

「彼は潜んでやって来たから、私は敬わなかった。

それに私は彼に何かを求めているわけではない。

そういうことだよ。」

と答えた。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!