堺の妙国寺には、樹齢1000年を超える大ソテツの木があった。
当時から有名だったこのソテツを、
織田信長は所望し、寺から安土城の庭に植え替えた。
その後、夜半に目を覚ました信長は庭から、
「妙国寺に帰ろう。」
という怪しい声が聞こえる事に気付いた。
これを受け、蝋燭を手に森蘭丸は庭を調べた。
その結果、声の主が庭に植えた大ソテツである事を知った。
蘭丸から報告を受けた信長は、
「その様な薄気味悪い木など、切り倒してしまえ!」
と人夫に切り倒すよう指示を出したが、
今度はその人夫達が血を吐いて死んでしまった。
これを見た信長もやむを得ずソテツを寺に返したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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