天下一の草履☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

織田信長は合戦に出かける度に、

一足の足半草履を太刀の帯取りに結び付けていた。
その訳は誰も知らなかった。

天正元年八月、信長は越前に攻め入り、朝倉軍と開戦した。
このとき兼松又四郎正吉は諸兵に先んじて進み、

一番首の功名を上げた。

首実検の折、信長が一番首を褒めていると、

正吉が裸足であることに気がついた。
 

信長は腰から草履を外し、

「わしは多年、この草履を腰につけ、

そなたのような勇者の現れるのを待っていた。
ようやく今日、この草履の主を見つけることが出来た。」

そういって与えた。

この粗末な草履は、「天下一の草履」と、皆の羨望の的となった。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!