根来衆と馬糞☆ | げむおた街道をゆく

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信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

信長が、伊勢へ侵攻を始めたころ、

紀伊の鉄砲集団・根来衆が彼に興味を持った。

「信長とかいうヤツ、美濃も手に入れたっていうじゃねーか。

どれほどの男か実際に見てやろうぜ!」

さっそく根来寺の僧が伊勢の末寺に派遣され、

僧は折り詰めにご馳走をギッシリ詰めて、
信長を待ちうけ、数々の折り詰めを差し上げた。

「で、あるか。」
馬上からこれを見た信長、折り詰めから餅を、

二つ三つ笄(こうがい)で刺し貫くと一気に口に入れ、

「あとはお前ら、食え。」

と折り詰めを宙にブン投げた。

軍団の移動中とて転がっていた馬フンの上に、折り詰めは落ちた。

近習の侍たちは、フツーに馬フンの上で折り詰めを開け、

信長の指図通り頂戴した。
「命令に逆らうより、馬糞メシのがマシってどんだけ恐い大将なんだ。」

根来へ帰った僧が伝えた話は、すぐに広まり根来へ正式に信長の使者が来た時、
根来衆は恐れおののいて早々に従い、

以後、信長の天下布武を大いに助けたという。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

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