三河の僧侶・可心が、
10年前(天正元年)に見た夢を、
法隆寺の学侶・栄甚経由で多聞院栄俊が聞いた話として紹介されている。
内容は「可心の夢の中に聖徳太子が出てきて、
『天下を治められそうなのは朝倉義景・武田信玄・織田信長の3人である。
しかし、義景には才能がなく、信玄には慈悲の心がないから、信長しかいない。
私(聖徳太子)が源頼朝に遣わした太刀が熱田神宮にある。
それを早く信長に遣わすように。」
と言ったところ、可心は聖徳太子のお告げ通りに、
熱田神宮から太刀を信長のもとに持参した。
太刀を見た信長は、
「ワシも確かにその夢を見た。とてもめでたいことである。」
と大いに喜び、栄甚の寺の再興を約束したという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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