内裏の修理を完了☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

内裏はいまや朽廃し、元の姿をとどめぬほどだったので、
信長は御恩に報いるため修理して差し上げようと考えた。


先年(永禄12年)日乗朝山と村井貞勝を担当の奉公に任命した。
それから3年かかって紫宸殿、清涼殿、内侍所、昭陽舎、
そのほか諸々の建物などすべての工事を完了した。

さらに宮中の収入面において後々まで困ることがないようにと、
信長は思案を廻らし、京都市中の町人に米を貸付け、
毎月その利息を宮中に献上するよう命じた。
 

また零落した公家たちの領地と相続のことに関しても、

復興のための諸施策を実施した。
 

天下万民の満足、これに過ぎるものはなかった。
信長の功績と名誉、および織田家の威勢は、

我が国において他に並ぶ者がいないものである。

また信長は領国中の関所を撤廃した。
天下の安泰を図り、往還の旅人の便を思いやる施策は、
慈悲深い信長の心から発したものであって、
このことにより神仏の加護も果報も誰にも増して恵まれ、
織田家がますます栄える基礎を築いたのである。
 

これもひとえに信長が、
「道を学び、身を立てて、後世に名を残そう。」
と望んだことだからである。

めでたいことである。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!