松野平介に劣らぬよう☆ | げむおた街道をゆく

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織田信長の家中の諸侍は、ひと月のうち2度ほど、

八幡講愛宕講と称して会合し、武義の詮議を行い、家職を忘れず、

武運のことを神慮に祈った。
 

また同士の輩は、一同に誓詞を記し、互いの非を伝えあった。

ある時、何れも寄り合いをして、願書を書いて武運を祈るとき、
「皆は何を目標にして、どのように武職を勤めたいと思っているのか、

それぞれその趣旨を書いて入札にしよう。」
という事になり、集まって書き出した所、

皆、『松野平介に劣らぬよう』『松野平介より先を致したい』
といった心がけが書かれていた。

この松野平介という人物は、美濃の三人衆に仕えていた武士であり、

後に信長に召された、
 

信長は、その身が陪臣であると雖も、武の職業を勤めたる者であると、

彼を非常に高く評価し、
岐阜の大手先の侍町に屋敷を与え、

「諸人の規範にもなる人物だ。」

と言った。

このため織田家の諸侍は彼を見習い勤めを甚だ励み、

それぞれに武義の職を勤め守った。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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→ 第六天魔王・織田信長、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!