敦盛舞って、湯漬け食って、飛び出した信長は、
熱田神宮に参拝しつつ味方を待つ。
が、相手は大軍で兵士達の意気は上がらない。
そこで信長、十数枚の銭を取り出して、
「天意をうかがおう。ばらまいて表の面が多く出れば勝ちだ。」
と、放り投げた。
皆が注視する中、音を立てて落ちた銭は……なんと、一枚残らず表!
これを見た織田兵は勇気百倍、勇んで戦いに望んだという。
……実はこの銭、両面を打ち付けて全部表が出るように細工したもの。
味方を奮い立たせる信長の、知恵であった。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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