平手政秀、自害☆ | げむおた街道をゆく

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平手清秀(政秀)が自害すると、織田信長は大いに嘆き、言った。

「平手がこのようになってしまったのは、私の無道を諌めたのを、

私が用いなかったためだ!
彼の恩は父と言うにも劣るものではない。

あの日はあの場所でこのことを諌め、

またこの日はあのように諌めた。

そういう者を、深く考えず用いなかったこと、千悔恥じて居場所もない。
ああ、極諫の士を失ったのは、偏に天からも捨てられたようなものである。

しかし返らぬことは悔いても益はない。

詮ずる所、過ちを改め善に移り、軍功を励まし、
世の無道を平らげ、天下一統の仁生を施すことこそ、

これまでの非道を天命に歎くには如かじ。」

そう考え、暫くは居室に閉じこもっていた。

深く思し召されるお心の程こそ有り難いものである。

そして信長は一寺を建立し、清秀寺と号し、忌日には自ら弔われることもあり、

これを見聞きした者達は、
「荒々しい人物だったのに、打って変わったようなご風情だ。

如何様にもこの大将はただ人では無いだろう。」

と、世を挙げて口ずさんだ。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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