信長の父である信秀は病気が重くなり、ついには危篤状態になった。
信長は僧侶たちを集めて、
「父の病が重くなったが、そなたたちの祈祷で直せるか?」
と聞いた。
僧侶らは、
「我々が念仏を唱えれば、神仏のご加護できっと信秀様の病は快方に向かいましょう。」
と答える。
それを聞いた信長は、
「ワシは神仏の加護など信じないが、お前たちがそこまでいうなら、
その言い分が本当かどうかためして見よ。」
と命じた。
僧侶たちは、信秀快癒のために念仏を唱えるが、念仏の甲斐なく信秀は死去した。
信秀死後に信長は再度僧侶を集め、
「お前たちは神仏の加護で父の病が治せるといったが、父は死んだではないか。
つまり、お前たちはうそ偽りを述べたことになるぞ!」
と激怒して、僧侶たちをお堂に閉じ込めて火を付けて、
僧侶たちを皆殺しにしましたという。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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