豊臣秀吉が伏見城に移転した時、近習の面々に向かって、
「今日は『火』と申してはならない。何であろうと火と申した者は、
必ず銭を出してもらうからな。」
と言った。
そのようなところに、御咄衆の前波半入が秀吉に申し上げた。
「実は私事で珍しい茶の湯に遭遇しました。木の釜を使っていたのです。」
「なんと! その釜は火に焼けないものなのか?」
「では、銭を御出しください。」
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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