豊臣秀吉が朝鮮を征せんとして都を出発した時、
ある人が秀吉に、
「かの国に渡るのに、漢文を得意とする者がいなくては、
日本の恥辱ともなりかねませんから、
宜しく漢文を得意とする者を従えなさることが、
しかるべきでありましょう。」
と言ったところ、秀吉が笑って言ったことには、
「我の此度の行動は、かの国の難渋な鳥跡の愚文を学ばんとするに非ず。
まさに、かの国に我が軽便なる仮名文を用いさせることにある。」
とのことであった。
その勇気、もっとも称えるべし。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
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