紀之介に、百万の軍勢を任せたい☆ | げむおた街道をゆく

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「紀之介に百万の軍勢を任せたい。」

これは大谷吉継に対する、秀吉の評価だが、この話には続きがあった。
 

この話を聞いた徳川家康は、
「ならば、豊家の軍勢の総大将は刑部殿という事でございましょうか?
某や会津中納言殿では不足という事でしょうか?」

こう尋ねると秀吉はあっさりと言った。
「大老は政治を見る。軍事は刑部が良かろう。」

家康や景勝の面目が立つ上手い答えだった。

 

所で、大老がそういう事なら毛利輝元や宇喜多秀家も外れることになる。

 

さらに家康は、伊達政宗の名を出して問うた。

「ならば大崎少将は如何でしょうか?」
 

この問いに秀吉は、
「紀之介は天才じゃ。大崎少将も軍事の天才だが、己が身を庇う。

紀之介は大義の為に己を捨てられる。怖いのは刑部だ。」

と答えた。

 

家康は納得しそれ以上何も言わなかったという。

以上、大谷吉継に対する秀吉の評価に関する逸話でした。

 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

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