秀吉の袴☆ | げむおた街道をゆく

げむおた街道をゆく

信長の野望、司馬遼太郎、大河ドラマが大好きです。なんちゃってガンダムヲタでもあります。どうぞよろしく。

 

蒲生氏郷を、会津に派遣するときの事だ。

秀吉は突然、自分の袴を脱ぎだした。
「とうとうボケたか!」と、氏郷が思ったかどうか。

秀吉はそれを、

「会津出発の餞である。」

と、氏郷に与え、その場で穿かせた。
自分は、氏郷が脱いだ袴を取って穿いた。
そうして、さあさあと会津に向かわせた。

さて、秀吉は、氏郷が出立すると、それを見送った近習のものたちに、
「氏郷はどんな様子であったか?」

と聞いた。


彼らは「事の外、迷惑な様子でした。」

 

と言うと、秀吉、

「いかにもそうであろうよ。こっちに置いていては、恐ろしい奴だからな。
それゆえに、奥州に遣わしたのだ。」
と、笑いながら言った。
 

 

 

戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。

 

 

 

こちらもよろしく

→ 太閤記・異聞、目次

 

 

 

 

 

ごきげんよう!