天正19年(1591)、
豊臣秀次が関白に任官した折、養父秀吉は秀次に次のような訓戒を与えた。
一、武備の心がけに勤めよ
一、政道を公平にし、親近に私するな
一、朝廷に奉仕し、臣下を愛せよ
一、女狂い、道楽をするな
五年後の文禄四年(1596)、
秀次謀反の風聞が立ち、秀吉は秀次に使者を立て詰問を行った。
その詰問の中に、このようなものがある。
「戦いの練習は事実か、武事を励行したのは何故か?」
あなたが勤めろと言ったからだ。
秀次はそう言いたかったであろう。
晩年の秀吉の、理不尽なお話。
『戦国ちょっといい話・悪い話まとめ』 より。
こちらもよろしく

ごきげんよう!